研究課題/領域番号 |
22K10708
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 三重県立看護大学 |
研究代表者 |
長谷川 智之 三重県立看護大学, 看護学部, 准教授 (40588183)
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研究分担者 |
齋藤 真 三重県立看護大学, 看護学部, 教授 (70178482)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2025年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2024年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 人工呼吸器 / 計画外抜去 / 固定方法 / 実態調査 / 気管チューブ / 看護師 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、①人工呼吸器装着時における気管チューブの計画外抜去の原因、現在取り組まれている対策の実態調査および現状の課題の明確化、②気管チューブの固定方法における計画外抜去予防の要件の検証、③人工呼吸器装着時の患者の状態に応じた気管チューブ固定法の確立の3点を目的とする。本研究結果より、気管チューブ計画外抜去件数の減少、患者および看護師の負担軽減および気管チューブ固定法の標準化を目標とする。
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研究実績の概要 |
今年度は、文献検討、実態調査の準備、必要物品の準備を計画としてあげていたが、令和5年度に実施予定の実態調査まで実施することができた。実態調査では、医療現場で取り組まれている経口挿管患者に対する気管チューブの固定方法および計画外抜去対策の実態調査および現状の課題の明確化を目的とした。データ収集は,Google Formsを用いて,①経口挿管中の患者に現在行っている固定方法,②気管チューブの固定に用いているサージカルテープの種類,③気管チューブの固定方法の選定基準,④固定方法の工夫以外の計画外抜去予防方法について複数選択で実施し,⑤基本属性(看護師経験年数,現在勤務している科の配属年数等)について回答を得た.①~④には自由記載を設けた.調査期間は令和4年9月末~10月末とし,対象者は人工呼吸器管理を実践したことのある看護師とした.分析はMicrosoft Excelを用い,各質問項目について単純集計を行った.本研究において,臨床現場では明確な固定方法のガイドライン等は存在しておらず,4点固定法が強度の強い固定方法であることの認識はされているが,テープの貼り方には個人差があるということが明らかになった.固定方法の工夫以外に行われている計画外抜去予防として,「鎮痛・鎮静薬の検討」により計画外抜去予防が効果的に行われていることが明らかになった一方で,「抑制具の使用」といった医療倫理に反する予防策が,人員の確保が困難であるという背景から,やむを得ず行われていることが改めて明らかになった.加えて,本研究における対象者の基本属性から,計画外抜去に対する知識が浅い者が多い可能性が示唆され,今後さらに国内での計画外抜去教育の改善をすべきだと考えられる.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
次年度実施予定の調査を今年度内に実施できたため。
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今後の研究の推進方策 |
剥離試験の準備および予備実験、センサー用具の試作を行う。剥離試験の準備および予備実験では、令和4年度に購入する予定の剥離試験機、把持力計および張力計を用いて、実際に医療現場で使用されている気管チューブ固定の剥離試験の予備実験を行う。センサー用具の試作は、計画外抜去を予防するための要件を検討したうえで試作し、効果の度合を予備実験で検証する。
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