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出生年による看護師の就業行動の差とその要因

研究課題

研究課題/領域番号 22K10717
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分58050:基礎看護学関連
研究機関東京有明医療大学

研究代表者

前田 樹海  東京有明医療大学, 看護学部, 教授 (80291574)

研究分担者 望月 聡一郎  人間総合科学大学, 保健医療学部, 教授 (10727754)
北島 泰子  東京有明医療大学, 看護学部, 教授 (30434434)
伊豆上 智子  新潟県立看護大学, 看護学部, 教授 (40582226)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2025年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
キーワード就業動態 / 就業率 / 看護師の就業動態 / 看護師 / 就業行動 / 世代特性
研究開始時の研究の概要

年齢階級別に看護従事者数のわかる唯一の資料である衛生行政報告例を縦断的に用いて看護師の働き方の特性を探索した結果、2004年に就業者数が最多の年齢階級(25-29歳)が、10年後の2014年でも依然最も就業者数の多い年齢階級(35-39歳)であることから、この年齢群(1975-9年生まれ)は就業率の高い世代特性をもつことが推測された。本研究の目的は、かかる特性が生じた理由を明らかにすることである。

研究実績の概要

看護師の中で高い就業率を示すコホート(1975-1979年出生コホート)がなぜ生じたのかについて明らかにするために、以下の4つの柱に沿って研究を進めた。
(ア)1歳メッシュの粒度で看護従事者の度数分布を明らかにすることについては、従来の計画である地方自治体の保有する業務従事者届のデータよりも厚生労働省の持つ免許籍データのほうが入手の確度が高く、信頼性についても申し分なく優先順位が高いという結論に達し、情報開示請求による当該データ利用に関する検討を進めた。
(イ)病院管理におけるターゲット世代の特性を明らかにする目的で、看護部長クラスへの聞き取り調査を実施した。調査依頼時に、予備知識によるバイアスを防ぐ目的で1975-1979年出生コホートに関する就業特性を明らかにしたいというこちらの意図を事前に伝えず、ヒアリング時に当該出生コホートの看護師について尋ねてみるものの明解な回答は得られなかった。意図を理解したうえで後日改めて尋ねるものの、やはり就業動態に関する当該コホートの特殊性については現場レベルでは検出できていない可能性が考えられた。
(ウ)比較に耐えうる他業種における1歳メッシュの度数分布に関しては、残念ながら検索できていない。5歳メッシュの粒度に範囲を拡げて引き続き利用可能なデータを検索することとする。
(エ)就業履歴調査の材料となる当該出生コホートの就業率の特殊性に関する仮説については、文献調査や、学会発表や認定看護管理者教育課程などにおける意見交換を通じてさまざまな仮説が蓄積された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当初の計画では、看護師の業務従事者届の個票を用いて1歳メッシュの度数分布を作成しようと考えていたが、計画時と比較してビッグデータの学術利用に拍車がかかってきた社会情勢などを踏まえ、基本的に看護師の記載した業務従事者届よりも遥かにデータの信頼性が高い看護師の免許籍のデータを使用するほうが地域性などその他のバイアスの影響を受けにくいであろうという判断から免許籍データの情報開示請求にデータ収集の方向性をシフトし検討を進めている。また、業務従事者届の集計結果をもとに公開されている衛生行政報告例のデータを材料に、より精緻な情報を得るための方法ならびにその結果についても検討しているところである。

今後の研究の推進方策

2024年度は夏までに厚生労働省へ向けて看護師と看護士(平成13年まで男性看護師に与えられていた免許で当時の看護婦とは異なる籍であった)の2つの免許籍データの中で免許籍登録者の生年月、免許発行年月に関する情報開示を請求する。これらのデータから判明することは大きく、①看護師免許保有者の年齢分布(人口ピラミッド)と、②セカンド、サードキャリアとして看護師になった人々(准看護師から看護師になった人も含む)の看護師資格取得年齢ならびにそれらの人々の年齢分布である。われわれが着目している1970年代後半の出生コホートにあたる年齢階級の中で、特異な分布となっている年齢がないかどうか、また、セカンドキャリアとして看護師になった人々の分布が他の世代に比べてどうなのかを知ることにより、当該出生コホートの特性について評価が進むものと考えられる。これらの調査、分析を踏まえて2024年後半には当初の計画どおりの進度に追いつく計画である。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 看護師の世代による就業行動の違い:衛生行政報告例の分析から2022

    • 著者名/発表者名
      前田樹海、北島泰子、伊豆上智子、望月聡一郎
    • 学会等名
      第23回日本医療情報学会看護学術大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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