研究課題/領域番号 |
22K10733
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 富山県立大学 |
研究代表者 |
三善 郁代 富山県立大学, 看護学部, 准教授 (00440727)
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研究分担者 |
鷲塚 寛子 富山県立大学, 看護学部, 講師 (10767677)
篠田 かおる 愛知医科大学, 看護学部, 准教授 (70329829)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2025年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2024年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 感染看護 / 看護技術 / e-Learning |
研究開始時の研究の概要 |
個人防護具の着脱と手指衛生が適切なタイミングで行えるよう、基礎看護学教育の段階での定着をはかるため、e-Learning教材の開発と評価を行う。 方法として、①看護援助を通しての湿性生体物質による療養環境の汚染状況を可視化し実態を把握する、②複合的な援助の過程における感染防止技術に関する熟練看護師の行為とその意図を抽出する、③①と②を併せ持った教材を開発し学習効果を検証する。 新型コロナウイルス感染症の蔓延により、対面での演習や実習を通してのリアルな体験からの学びが乏しい中、汚染状況が可視化され熟練看護師の行為とその意図が反映された教材は基礎看護学教育にとって有用と考える。
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研究実績の概要 |
【蛍光塗料付着面積の算出】 申請者と研究分担者でプレテストを実施。ブラックライトの照射は3方向から実施する。模擬患者の身体や寝衣、シーツやベッド・ワゴンなどの周辺環境の写真撮影を行う。ワゴン(5方向)、ベッド柵(5方向)、洗浄ボトル(5方向)、リネン(1方向、3分割)、寝衣(3方向)から撮影を行う。また、付着の範囲が想定した箇所以外にもあったため、ワゴン上の物品についても最低2か所以上写真撮影を行うこととした。面積の算出については、蛍光塗料の付着の濃淡から定量を検討していたが困難であったため、面積の大きさを比較することに変更し、ピクセル単位の蛍光スポットの面積として計算した。また、援助者の手指や身体からの蛍光塗料付着面積の算出については、個人の体格差があるため、共通したブランクの作成が困難であったことから、周辺環境からの蛍光塗料付着面積を算出することを優先した。 【模擬患者の設定】 申請者と研究分担者によるプレテストを行った。ベッドに臥床している模擬患者のオムツ交換を実施する。患者はオムツ内に排便している設定とし、模擬便には蛍光塗料を混ぜておく。模擬患者役は撥水加工のされたスパッツの着用をしてもらったが、蛍光塗料の発色が悪くなり、付着の確認が困難であったため再検討が必要となった。 【インタビューガイドの修正】 原案のインタビューガイドは研究分担者に内容妥当性の検討を依頼した。申請者と研究分担者によるプレテストを行った。援助者役に撮影されたビデオ映像および蛍光塗料付着部位の写真を提示しながら、インタビュアーは参加観察時のチェックリストを参照にインタビューを行った。援助者役に援助方法の意図や判断を確認するためにインタビュアーとなる研究者同士が共通認識で実施できるようインタビューガイドの修正を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
【2023年度(令和5年度)】 昨年度の検討事項を踏まえ申請者と研究分担者によるプレテストを実施した。蛍光塗料付着面積の算出、模擬患者の状況設定、インタビューガイドの修正が重なり、研究協力者のリクルートが遅れた。
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今後の研究の推進方策 |
手指や身体からの蛍光塗料付着部位の算出の代わりとなる方法の検討として、使用済みのディスポーザブル手袋やエプロンからの算出を検討することとした。模擬患者役は撥水加工のされたスパッツの着用をしてもらったが、蛍光塗料の発色が悪くなり、付着の確認が困難であったことから、実際の洗浄場面などは一部、陰部モデルなどを使用した方法への変更を検討する。方法が確立し次第、熟練看護師・看護学生のリクルートを行いデータの収集をする。
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