研究課題/領域番号 |
22K10739
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
濱田 由紀 東京女子医科大学, 看護学部, 教授 (00307654)
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研究分担者 |
田代 真利子 東京女子医科大学, 看護学部, 助教 (20883127)
舞弓 京子 久留米大学, 医学部, 准教授 (50352191)
異儀田 はづき 東京女子医科大学, 看護学部, 助教 (70601293)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2025年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2024年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 精神看護学教育 / ポストコロナ / ICT / 対話 / ピアサポート / 教育プログラム / 対話の力 / 精神看護学教育プログラム |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、コロナ禍によって引き起こされたメンタルヘルス問題に対応する「対話の力」に焦点をあてたICTによる精神看護学教育プログラムを開発することを目的とする。看護系大学の精神看護学担当教員を対象として、コロナ禍におけるメンタルヘルスと教育に関する認識、ICTを活用した教育の工夫を調査する。教育プログラムは、対話理論を基盤にし、メンタルヘルスの困難を経験した市民・当事者の体験的知識およびピアサポートの支援方法論を活用する。
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研究実績の概要 |
本年度は、コロナ禍によって生じたメンタルヘルスの問題とその支援、看護におけるICT教育の内容と評価方法に関する文献を収集し、その内容を整理した。コロナ禍による教育の制限や内容の変更が報告され、大学生を対象としたメンタルヘルスへの影響を明らかにした調査は行われていたが、精神看護学を担当する教員を対象とした調査は行われていなかった。当初の予定では全国の看護系大学で精神看護学を担当する教員を対象としたインタビュー調査を初年度に実施する予定であったが、まずは実態を広く把握する必要があると考えアンケート調査を先に実施するよう計画を変更した。研究目的は、看護系大学で精神看護学を担当する教員を対象とし、ポストコロナにむけた精神看護学教育および学生の対人関係能力に関する教員の認識を明らかにすることである。調査項目は、対象者の所属機関情報(設置主体、設置地区)、研究対象者のデモグラフィックデータ(年代、職位、教員としての経験年数)、コロナ禍によって影響を受けた教育内容及び教育方法(講義、演習、実習)、コロナ禍で活用が進んだICT教育教材、学生の対人関係能力に関する認識、から構成される。 今後ピアサポートの支え合いや「対話」に焦点を当てた教育プログラムを作成する予定であるため、全国ピアスタッフ協会や学会等で行われている関連したテーマの講演等に参加し、知見を深め、研究のネットワークを広げている。またシュミレーション教育やICT教育等、教育方法に関する知見も深められるよう教育関連の学会や講習会への参加も積極的に行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
全国の看護系大学で精神看護学を担当する教員を対象としたアンケート調査を計画し、所属大学内の倫理審査委員会に審査を申請したが、教育学研究は審査対象外であるという理由により審査が受けられず時間を要し、予定よりも進行が遅れている。現在、学会等外部機関での倫理審査を受審できるよう関連機関に相談している段階である。
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今後の研究の推進方策 |
倫理審査をスムーズに受審し、倫理審査後すぐにアンケート調査が実施できるよう配布先リストの作成等、発送にむけた準備を進めている。質問紙調査が予定よりも遅れているため、2023年度実施予定のインタビュー調査に向けて、インタビューガイドや研究同意説明書など、インタビュー調査実施に向けた準備も同時に行っている。インタビューガイド作成に向けたプレインタビューも実施した。 次年度はアンケート調査の分析を行い、インタビュー調査によって明らかにする焦点を定めてインタビュー調査を実施する。それらの結果をもとに、ピアサポートによる相互の支え合いと対話の手法を取り入れ、ポストコロナの「対話の力」に焦点をあてたICTを活用した精神看護学教育プログラムの試案を作成していく予定である。引き続き、ピアサポートや対話を教育に生かせるよう研究者自身がスキルを学べるように学習や研修を重ねていきたい。
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