研究課題/領域番号 |
22K10752
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 筑波大学 (2023) 公益財団法人神経研究所 (2022) |
研究代表者 |
木村 桃子 (萱場桃子) 筑波大学, 医学医療系, 特別研究員(RPD) (20759055)
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研究分担者 |
咲間 妙子 (笹井妙子) 帝京大学, 医療技術学部, 准教授 (70419026)
矢島 克彦 城西大学, 薬学部, 助教 (70632264)
緒形 ひとみ 広島大学, 人間社会科学研究科(総), 准教授 (80455930)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2026年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 看護学生 / 睡眠 / 授業スケジュール / 看護教育 / 授業 / 生体リズム / オンライン授業 |
研究開始時の研究の概要 |
大学生は睡眠不足や睡眠覚醒リズム後退に陥りやすい集団である。特に、看護学部/学科では、演習や臨地実習、卒業研究、国家試験に向けた過密なカリキュラムにより、睡眠問題を抱える学生が多い。新型コロナウイルス感染拡大に伴い看護大学教育においてもオンライン授業が増加している。オンライン授業の方法は大学により様々であり、自由な時間に視聴できるオンデマンド配信やリアルタイムで視聴するライブ配信の形態で行われているが、看護大学生の心身の健康問題や学業パフォーマンス低下の防止につながるオンライン授業方法は確立されていない。本研究では、睡眠・生体リズムを考慮した効果的なオンライン授業方法の構築を目指す。
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研究実績の概要 |
本研究では、看護大学生の睡眠・生体リズムを考慮した効果的な授業方法を検討するため、①全国の看護学部/学科で実施されている授業の実態を明らかにし、②授業の形態と看護大学生の睡眠・生体リズムとの関連を明らかにすることを目的としてる。 昨年度に実施した全国の看護系大学290校を対象に実施した授業の実態調査の分析した結果、始業時刻や1コマ当たりの授業時間、授業数、オンライン授業についての実態が明らかになった。オンデマンド配信型のオンライン授業を実施・併用している大学は16校あったが、いずれも週に1~7コマと部分的な実施であり、ほとんどが対面授業であった。3年生の大半が臨地実習中であり、それ以外の学年間の授業数を比較した結果、全体の授業数ならびに必修授業数は1年次・2年次学生に比べ4年次学生で有意に少なかった。選択授業数は1年次学生>2年次学生でのみ有意差がみとめられた。 当初の計画では、看護系大学を対象とした授業の実態調査の結果、授業方法(対面授業、オンデマンド型オンライン授業、リアルタイム型オンライン授業など)が異なる大学3~5校を対象に看護学生の睡眠調査を実施し、授業形態と睡眠との関連について検討する予定であった。しかし、ほとんどの大学で対面授業が実施されていること、また、同じ大学であっても学年により授業スケジュールが大きく異なることが明らかになったため、計画を一部修正し、看護系大学一校において、授業スケジュールが異なる時期における学生の睡眠の変化を検討することを目的に、2023年4月(前期授業開始時)、9月(夏季休業中)、12月(後期授業期間)にアンケート調査を実施した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画(授業形態の異なる大学間での学生の睡眠の比較)を一部修正し、調査協力校一校において、授業スケジュールが異なる時期に3回、アンケート調査を実施した。それにより、横断的な検討ではなく、個人内の睡眠の変化を縦断的に評価することができ、当初の計画よりも研究的に意義の高い結果を得ることができた。研究目的も十分達成できたと考える。
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今後の研究の推進方策 |
今年度、看護学生を対象に授業スケジュールが異なる時期(前期授業開始時、夏季休業中、後期授業時期)に睡眠アンケート調査を実施した。 2024年以降は、実習中の看護学生の睡眠に着目した検討を目指す。3年次の領域別実習中には、記録やレポート課題により睡眠時間の確保が難しい実態がいくつか報告されているものの、実習中の調査は学生の負担になることから、実習中の学生の睡眠とその関連要因について詳細に検討した研究はこれまで行われていない。実習中の学生の睡眠評価について、できるだけ学生に負担をかけない形で必要な情報を収集することができるよう、調査を計画し、調査協力施設と実施について調整してきた。2024年後半から調査が実施できる見込みであり、まずは主観的な睡眠評価、その後、客観的な睡眠評価を実施できるよう、取り組んでいく予定である。
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