研究課題/領域番号 |
22K10762
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 北海道科学大学 |
研究代表者 |
宮田 久美子 北海道科学大学, 保健医療学部, 教授 (60736099)
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研究分担者 |
林 裕子 天使大学, その他の研究科, 非常勤講師 (40336409)
久保田 直子 北海道科学大学, 保健医療学部, 講師 (90738212)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2026年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2025年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 座位 / 咬合力 / 食事姿勢 |
研究開始時の研究の概要 |
高齢者において、食べたいものが噛めないという咬合力の低下が要介護状態への入り口として重要な課題であるが、咬合力を高める方策は歯科治療のほか確立されていない。咬合力を効果的に発揮するために足底を接地させることが挙げられている。しかしどのように足底を接地することが咬合力を向上することに有効なのかは明らかになっていない。 本研究では、足底にかかる荷重の増加が咬合力の増大に関係すると仮定し、座位において座面に前傾クッションを用いて接地した足底の荷重量を変化させたときの、咬合力への影響を明らかにする。
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研究実績の概要 |
本研究は、特に高齢者が食べたい物を噛んで食べる機能を維持向上し、生涯にわたり食べる楽しみを提供する看護技術開発の基礎資料として、座位において座面に前傾クッションを用いて設置した足底の荷重量を変化させたときの、咬合力への影響を明らかにすることを目的としたものである。 今年度は、データ収集プロトコルの確立を目標とした。まずデータ収集用の前傾クッションを作成した。当該クッションは設定した前傾角度(6度、10度、15度)の3種類であり、研究対象者の体重が80キログラム程度までは凹みがなく設定角度を保てる素材とした。また、咬合に合わせて足底荷重量のデータを取得するための機材として、複数の体重計や重心動揺計をテストした。その結果、市販の体組成計を用いて測定データを蓄積し複数の測定値を取り出すシステムが最も簡便であったため、測定機材としてプロトコルに採用した。足底荷重量に合わせ、下腿の筋活動を測定するために表面筋電計の導入を試みたが、介入時に生じる筋活動が微弱であり、収集ができないため本研究のデータからは除外した。デンタルプレスケールⅡを使用した咬合力測定は研究計画どおりの測定が可能であることが確認された。 測定機器の選定と使用方法、全体の測定手順のプロトコルはほぼ確立し、3名のパイロットデータを測定した。そこで、データの同期に関する課題および研究対象者が効果的・効率的に咬合できるためのアナウンス方法に関する課題が確認されたため、全体のプロトコルを見直す段階である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
咬合力と足底荷重量を同期してデータ収集するためのシステムの選定とプロトコルの作成に時間を要した。
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今後の研究の推進方策 |
作成したプロトコルに準じて、研究参加者を募りデータ収集を行う。 座位姿勢の測定において、着衣の工夫が必要であることが明らかとなったため、検査着及びマーカ装着の方法を再検討する。
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