研究課題/領域番号 |
22K10773
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 兵庫医科大学 |
研究代表者 |
鈴木 千枝 兵庫医科大学, 看護学部, 准教授 (10635832)
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研究分担者 |
堀口 和子 兵庫医科大学, 看護学部, 教授 (30379953)
岩田 昇 桐生大学, 医療保健学部, 教授 (80203389)
衣斐 響子 兵庫医科大学, 看護学部, 非常勤講師 (00639859)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 軽度認知症 / 安心 / 生活 / 支援 / 介入プログラム / 地域包括ケア |
研究開始時の研究の概要 |
我が国の認知症者数は増加の一途をたどっている。認知症の人は、症状の進行とともに自身で安心な生活を営むことが困難となる。本研究では、地域包括ケアにおける軽度認知症者の安心な生活を支援する介入プログラムを開発し、その有効性を検証することを目的とする。この介入プログラムを様々な職種や地域住民が活用することで軽度認知症者の安心な生活の実現を目指す。研究の遂行にあたっては、①先に開発した軽度認知症の人の生活状況における安心尺度に基づいたグループインタビューによる介入プログラムの開発②開発したプログラムによる介入③介入プログラムの有効性の検証を計画している。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、認知症になっても地域で安心して生活を続けることを可能にする支援プログラムを開発し、その有効性を検証することである。研究代表者らは先の研究で、軽度認知症者の日常生活における安心を測定する「安心尺度」を開発した。本研究では、その下位尺度である「生活状況」「健康」「人や社会との関わり」「認知症の人の理解」「認知症の人自身の気もち」を具現化することで、地域で生活する軽度認知症者の安心な生活を支援する介入プログラムを開発する。その意義は、軽度認知症者の住み慣れた地域における安心な生活の実現に資することである。 2022年度は、軽度認知症者が安心して日常生活を送るための支援を明らかにするために、「認知症」「安心」「支援」をキーワードに国内外5つのデータベースを用いて文献検討を行った。対象文献について、その療養環境は自宅3件、施設2件であった。先行研究で明らかになった軽度認知症者の安心を表す【心地よい生活】11要素と【生理的欲求の充足】5要素をもとに文献から抽出された支援内容を整理した結果、自宅療養者に対しては地域住民の協力を得ながらの生活支援が提供され、施設療養者に対しては,日常生活支援が提供されていた。【心地よい生活】では、他者から理解されている実感がもてる関り、生活に必要な金銭管理などの支援が提供されていた。【生理的欲求の充足】では「食べて出して寝ること」への支援が求められていた。また、軽度認知症者はつらい時は休むなど自身で対応できる一方で、安心を得るにはそのつらさを他者が理解していることを伝える必要があった。この研究成果は、国際学会で発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2022年度は、①地域で生活する軽度認知症者に対する支援についての文献検討②当事者がとらえる「安心な生活」を理解するためのグループインタビュー③専門職者および民生委員などによる「安心な生活」に対する支援の実際についてのグループインタビュー④インタビュー内容の質的分析と介入プログラムの作成を予定していた。 2022年11月から先行研究である「軽度認知症者の日常生活における安心尺度」の開発について論文投稿を行っている。しかし、新型コロナ感染症の落ち着きとともに論文投稿数が増え、査読を得るのに時間を要している。「安心尺度」の信頼性・妥当性が証明された結果と、文献検討の結果からインタビュー内容を検討する必要があるため、②③のグループインタビューの実施に至らなかった。 2022年は、まだまだ新型コロナ感染症が地域をフィールドとする専門職者の勤務状況や、地域住民である軽度認知症当事者の生活に影響を及ぼしており、これらの人々を対象とするグループインタビュー実施のための調整、招集が困難であった。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度は、当事者である軽度認知症者や支援提供者を対象に当事者が捉える「安心な生活」の理解および「安心な生活」に向けた支援の実際についてインタビューを行い、得られたデータを質的に分析し、介入プログラムを作成する予定である。 2023年5月から新型コロナ感染症が5類になるため、前年度よりインタビューを実施しやすくなる。できるだけ早期にグループインタビューの実施を計画する。音声データの文字起こし、データ整理にはアルバイトを雇用する。分析は共同研究者が分担して行い、介入プログラムを作成する。
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