研究課題/領域番号 |
22K10784
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
熊谷 有記 佐賀大学, 医学部, 准教授 (10382433)
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研究分担者 |
室屋 和子 佐賀大学, 医学部, 准教授 (50299640)
田渕 康子 佐賀大学, 医学部, 教授 (90382431)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2025年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2024年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | Dying process / ケアモデル / dying process / 死の準備教育 |
研究開始時の研究の概要 |
まず,緩和ケア病棟・在宅・一般病棟でdying processの説明経験を有する看護師・医師にインタビューを行い,臨床判断の実態とプロセスを明らかにする。次に,インタビュー結果をインタビュー対象者に検証するとともに,有識者会議を行い,「dying processの説明に関するケアモデル」を作成し、評価する。
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研究実績の概要 |
高齢化・少子化・多死社会が進む中で、質の高い終末期ケアが喫緊の課題である。しかし、大切な人の死を経験することが少なくなった今日では、死にゆく際に生じうる身体的な変化(dying process)を学ぶことができる機会が乏しく、家族が患者の人生の最終段階時に生じる身体的な変化に不安が増強し、患者に対して何もできないと感じて悲しみを抱えたり、死別後にも生前に何もできなかったと後悔や罪悪感にさいなまれる場合もある。 そこで、今年度は、Dying processを家族に説明している医療従事者へのインタビューを実施し、説明時の臨床判断の実態を明らかにする予定であった。しかし、インタビューを予定した日程で新型コロナウィルス感染が拡大し、インタビューが実施できなかったため、文献レビューにて臨床判断時に考慮する点を検討した。 Dying processを説明する際に考慮する点として、大きく患者要因・家族要因・組織要因があることを明らかにした。具体的には、患者要因には、疾患の種類、病気の経過、在宅死の希望などが抽出された。家族要因としては、心配や不安の程度、在宅死の希望、疲労の程度、キーパーソンなどが明らかになった。組織要因としては、関係職種間の連携の程度、医療従事者の説明に対する不安の程度、Dying processを説明する資料の有無と種類などが抽出された。また、患者と家族の関係性、家族構成などのように、患者の要因と家族の要因に該当するものといった、重なりあう要因があることも明らかにした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
インタビューの実施期間に新型コロナウィルス感染が拡大して、対面式インタビューに内諾が得られている医療従事者が患者対応や業務調整で多忙となり、インタビューを実施できなかったため、計画遂行が遅れている
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今後の研究の推進方策 |
対象者の状況を踏まえて、インタビュー調査の実施時期および実施方法を検討する。
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