研究課題/領域番号 |
22K10786
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 岩手県立大学 |
研究代表者 |
内海 香子 岩手県立大学, 看護学部, 教授 (90261362)
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研究分担者 |
黒田 久美子 千葉大学, 大学院看護学研究院, 准教授 (20241979)
清水 安子 大阪大学, 大学院医学系研究科, 教授 (50252705)
音喜多 信博 岩手大学, 人文社会科学部, 准教授 (60329638)
及川 紳代 岩手県立大学, 看護学部, 講師 (90527433)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | マルチモビディティ / 前期高齢者 / マルチモビディディ / セルフケア |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、医療施設の外来における2つまたはそれ以上の慢性疾患を併存するマルチモビディティ(多疾患併存状態)と生きる前期高齢者のセルフケアを支援する援助指針の開発を目指す。 外来に通院するマルチモビディティ(多疾患併存状態)と生きる前期高齢者に、セルフケアの実施状況と目標及び得たい支援について、半構成的面接を行い、質的帰納的に個別分析及び総合分析を行い、抽出されたカテゴリーから、援助指針(案)を作成し、専門家会議を2回行い、援助指針(案)を修正し、適切な援助指針を開発する。 また、オーストラリアで行われているコミュニティベースでの看護師主導のケア調整モデルを視察し、援助指針の開発の参考とする。
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研究実績の概要 |
2023年度に科研会議を4回行い、2024年4月25日に所属機関の研究倫理審査申請を行い、現在、審査結果を待ちである。 1回目会議 2023年7月23日に先行研究の「COPDを併存した糖尿病患者のセルフケア」から得られたマルチモビディティのセルフケアに関連した結果(両疾患に注意を払い、着実に自己管理をしてる者、複数の病気をもつことでの大変さがある者もいる一方で、病気に捕らわれずあるがままに生きる者もいる)について共有し、マルチモビディティと生きる患者の実態について意見交換した。2回目会議 2023年9月23日 2種類(患者を対象、看護師を対象)の研究を行うことの検討、対象となる患者の疾患について糖尿病をベースとするか、否かについて意見交換した。国内では2つの疾患をもつ患者を対象とした文献が散見されるようになってきたが、マルチモビディティ患者を対象とした看護研究はほとんどないことを共有し、引き続き、国内外の文献の精査をすることで、対象となる患者の状況を決めることとした。研究参加者を糖尿病をもつことを条件とするか否かについて根拠を明確にするため、群馬大学大学院の牛久保教授に複数の難病をもつ患者の体験について、ご教示いただいた。3回目会議 2024年4月2日 精読した英文献の結果共有と研究の方向性の検討。対象となる患者の条件に対する理由付け(前期高齢者、外来通院者、糖尿病にこだわらず3つ以上の複数の疾患をもつ者)、用語の定義、対象となる患者のリクルート方法を検討した。また、看護師を対象とした研究は、患者を対象とした研究成果が得られてから、次の段階で調査を行うこととなった。4回目会議 2024年4月19日 倫理審査申請内容の検討をした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
1.先行研究(COPDを併存した糖尿病患者のセルフケア)の再分析に時間がかかった。 2.研究の方向性についてコンセンサスを得ることが重要と考え、研究者会議での検討に時 間をかけたこと。 3.所属機関の倫理審査が3月、4月なく、提出が遅れた 4.海外施設の視察をするため、地域で暮らすマルチモビディティをもつ患者のケアモデル開発者(英文献の著者)とやり取りを試みたが、回答に時間がかかり、交渉に至らなかったこと.
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今後の研究の推進方策 |
2024年4月25日に所属機関の研究倫理審査承認後、研究協力施設を探し、データ収集を行う。 研究参加者の条件は、ADLが自立しており、総合病院の複数の診療科や複数病院の外来に通院する慢性疾患を3つ以上もつ前期高齢者12~15名とし、全研究者がデータ収集を行う予定である。
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