研究課題/領域番号 |
22K10789
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 静岡県立大学 |
研究代表者 |
林 みよ子 静岡県立大学, 看護学部, 教授 (50362380)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2025年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 在宅移行支援 / 脳血管疾患 / 若手看護師 / 能力育成 / クリティカルケア / 育成 / 脳血管疾患患者 / 実践力育成 |
研究開始時の研究の概要 |
わが国では、在宅医療が推進されており、脳血管疾患患者も生命危機を脱するとすぐに在宅移行に向けた支援が開始される。しかし、急性期部署では、退院支援・在宅移行支援に困難を抱く看護師が多く、早期からの円滑な在宅移行支援を実現するには、若手看護師の在宅移行支援の実践力向上が喫緊の課題である。先行研究では、看護実践力の育成にはリフレクション、つまり自分の看護実践を内省することが効果的であると報告されている。このことから、本研究は、対話型リフレクション教育介入が若手看護師の脳血管疾患患者に対する在宅移行支援実践力に与える影響を明らかにし、早期からの効果的な在宅移行支援を可能にする教育支援の確立を目指す。
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研究実績の概要 |
昨年度作成した質問紙を再検討するために関連文献をレビューした。その中で、急性期脳卒中患者の家族に対して若手看護師が早期在宅移行支援を行う上での課題と必要な能力が明らかとなった。結果は以下のとおりである。 急性期病院での退院支援として、看護師は、患者・家族と話す時間を多く持ち、対話することで、患者と家族の意向や気がかり、持てる力を確認し、他職種との調整して自宅での生活を想定した指導している。により、患者と家族の力を最大限に発揮したケア環境に整える支援を行なっている。しかし、急性期脳卒中患者は、後遺症が受け入れられない・自分の意思を表示できない、その家族は、突然に身に降りかかったことに戸惑い、変化を受け入れられず、将来予測ができないという思いを抱えており、看護師は、患者の真の意向の把握、家族の状況理解の把握、家族の介護力の評価、家族の希望の確認を行って、患者と家族の合意形成に注力している。若手看護師は、退院支援に必要な臨床経験年数、在宅移行支援経験、自律性が不足しているために、退院後の患者・家族の状況のイメージ、家族との対話のタイミングの判断、患者・家族の反応に応じた即時的対応、全体を俯瞰することが困難である。特に、急性期脳卒中患者・家族に対しては、病状経過を予測して支援開始のタイミングを見極めること、家族との対話のタイミングやきっかけを判断することに苦慮する。退院支援は、看護師が単独で行う段階から地域全体で行う段階へと拡張すると言われる。急性期脳卒中患者・家族への早期在宅移行支援とは、患者と家族の意向や力を見極めるという退院支援の第1段階の前段階の支援が重要である。この時期の退院支援を行う若手看護師には、家族との対話、患者と家族の真のニーズの見極め、介護の話題を持ち出すタイミングの見計らい、の能力を必要とすると考えられた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
所属部署のスタッフの突然の退職に伴って担当する科目や役割が倍増したことでエフォートが変化したことに加え、受傷による本務遂行が滞った時期があったことが理由である。
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今後の研究の推進方策 |
質問紙を修正して倫理審査を受けて実態調査を実施する。
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