研究課題/領域番号 |
22K10800
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 名古屋市立大学 (2023) 東京慈恵会医科大学 (2022) |
研究代表者 |
中村 美鈴 名古屋市立大学, 大学院看護学研究科, 教授 (10320772)
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研究分担者 |
明石 惠子 名古屋市立大学, 大学院看護学研究科, 教授 (20231805)
眞鍋 雅史 嘉悦大学, 経営経済学部, 教授 (20537071)
宇都宮 明美 関西医科大学, 看護学部, 教授 (80611251)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2026年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2025年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 急性・重症患者 / 回復の指標 / 看護実践モデル / 回復モデル / 回復の評価 / 急性重症患者 / 回復 / 看護学的新指標 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究課題の継続的探究により,看護ケアによる患者の前向きな変化,いわゆる回復の度合いをアウトカムとして評価できる指標が必要と考えた。当該看護実践モデルは、COVID-19の事例でも当てはまり、COVID-19や次のパンデミックの際にも重要で意義深い示唆が得られる。本研究の目的は、何らかの原因・要因により,急激な健康破綻を生じ,医療・看護を要する急性・重症患者の回復を看る新評価指標を開発することである。従って,急性重症患者の回復を看る新評価指標の創出は,学術的独自性が極めて高く創造性がある。
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研究実績の概要 |
急性・重症患者の治療に対する研究報告は多くなされているが,回復を促すという看護 独自の切り口で報告された論文は見当らない。急激な健康破綻をきたした急性・重症患者の 早期回復は,極めて重要な看護実践上の課題である。申請らの先行研究において、 急性・重症患者の回復を促す看護実践モデル案を検討している。その検討の過程で急性・重 症患者の回復を看る評価指標は何かと研究疑問が生じた。これまで用いている患者の回復の 評価指標は医学モデルに準拠しており、看護学的な評価指標は皆無である。そこで,今回は,急性・重症患者の回復を看る新評価指標の開発を目的とする。 進行中の研究で検討している回復を促す看護実践モデルをもとに、急性・重症患者の回復を看る新評価指標を文献検討ならびに専門家会議で見出し吟味した。その指標を用いてデルファイ法を用いた量的記述的研究デザインを選択した。デルファイ法は「回答-分析-フィードバック-回答」というように回収した調査結果を提示した上で、同一の対象者に質問紙調査を実施し、意見の集約を行う方法である。デルファイ法は、地理的に広範囲に拡散した専門家の意見をまとめるには効率的な方法であるとされている(Polit & Beck, 2008/2010, p.243)。 本研究では、国内外の急性・重症患者の回復に関する先行研究から、回復を看る評価に関する内容を抽出し、指標指標の原案80項目の指標を作成した。研究者が所属する研究倫理委員会に申請し、承認を得た。2023年度は作成した回復状況を看る評価指標の適切性について、デルファイ法の手法を用いて、国内の急性・重症患者専門看護師とクリティカルケア認定看護師(旧救急看護認定看護師含む)の約1430名を研究対象として、2回の質問紙票調査により調査が実施した。2024年度は、その結果の分析と成果発表を通じて、より精度を高めていく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究倫理委員会、評価指標、WEB調査など、分担研究者ならびに連携協力者の協力の下、順調に研究活動が進行した。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は、その結果の分析と学術集会における成果発表と議論を通じて、より精度を高めていく予定である。
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