| 研究課題/領域番号 |
22K10803
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| 研究種目 |
基盤研究(C)
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| 配分区分 | 基金 |
| 応募区分 | 一般 |
| 審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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| 研究機関 | 四日市看護医療大学 |
研究代表者 |
松田 陽子 四日市看護医療大学, 看護医療学部, 講師 (90515850)
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| 研究分担者 |
大西 信行 四日市看護医療大学, 看護医療学部, 教授 (20336712)
萩 典子 鈴鹿医療科学大学, 看護学部, 教授 (30460645)
永住 沙樹 四日市看護医療大学, 看護医療学部, 助教 (00966351)
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| 研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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| 研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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| 配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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| キーワード | 家族 / 精神障害者 / 心的外傷後成長 / 統合失調症 / 家族心理教育 / 精神障害者の家族 |
| 研究開始時の研究の概要 |
近年、辛い出来事を体験した人々の中には、出来事をきっかけとした心理的な成長として心的外傷後成長(Posttraumatic growth : PTG)が生じることが明らかとなっている。 精神障害者の家族(以下、家族)を対象に行ったPTGと関連する要因の横断調査では、PTGの高さは家族心理教育への参加経験があることとの関連性が示唆された。そこで本研究は、精神障害者の家族が家族心理教育プログラムに参加することで、今までの辛い出来事に対する認知の意味づけに変化が生じ、家族自身のPTGが高まることを検証することを目的としたコホート研究を行い、PTG向上につながる家族の心理教育的プログラムの検討を行う。
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| 研究実績の概要 |
本研究の目的は、精神障害をもつ人の家族が、家族心理教育プログラムに参加することで、今までのつらい出来事に対する認知の意味づけに変化が生じ、家族の心理面の成長(心的外傷後成長;Posttraumatic Growth;以下PTG)につながることを検証するコホート研究を行い、家族心理教育プログラムの検討を行うことである。 しかし、本課題の研究期間は、コロナ禍による施設との連携が厳しい状況が続き、家族心理教育の実践が行われていない期間が長く存在したため、家族のPTGと関連する要因(社会文化的要因:家族心理教育・スティグマ、認知的要因:反すう、受容)を明らかにすることを目的とし、PTG向上に関するプログラムの検討を行うこととした。 2022年度は文献検討を行い、得られた結果も踏まえ、2023年度から2024年度の期間で、精神障害をもつ人の家族を対象に、自記式質問紙による調査を実施した。研究協力施設は、6病院、2施設と4つの家族会であり、精神障害をもつ人の家族へ質問紙を配布し、データ収集を行った。 2024年度は、データ収集を継続して行い、収集したデータ結果から統計学的分析を行い、PTG状態像の明確化、PTGと関連する要因について明らかにした。 PTGは、家族心理教育などへ参加をする社会文化的要因よりも、認知的要因として個人の認知面の変容(反すうの意図的熟考)が関連していることが示唆された。また、PTGの高まりには、現在、出来事を受容できていることの重要性が示唆された。これらの結果を、学会発表や論文投稿できるよう準備中である。
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| 現在までの達成度 |
現在までの達成度
3: やや遅れている
理由
本研究では、家族のPTGと関連する要因(社会文化的要因:家族心理教育・スティグマ、認知的要因:反すう、受容)を明らかにすることを目的とし、PTG向上に関するプログラムの検討を行う。当初は、2024年度までの研究計画であった。しかし、対象となる家族への質問紙配布に難航し、2024年度半ばまでデータ収集を継続した。その後、得られたデータから分析を行い、PTGと関連する要因について結果を得ることができた。しかし、時間的制約によって、本研究の成果が発表できなかったため、結果を公表するために、2025年度まで研究期間の延長を行った。 PTGは、家族心理教育などへ参加をする社会文化的要因よりも、認知的要因である個人の認知面の変容(反すうの意図的熟考)が関連していることが示唆された。また、PTGの高まりには、現在、出来事を受容できていることの重要性も示唆された。
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| 今後の研究の推進方策 |
本研究では、家族のPTGと関連する要因(社会文化的要因:家族心理教育・スティグマ、認知的要因:反すう、受容)を明らかにすることを目的とし、PTG向上に関するプログラムの検討を行う。 分析結果からは、家族のPTGは、家族心理教育など社会文化的要因よりも、認知的要因である出来事に対して意図的に思い出す‘意図的熟考`が関連していることが明らかとなった。また、PTGの高まりには、現在、出来事を受け入れている‘受容`ができている状態であることの重要性が示唆された。このような結果を踏まえ、PTG向上に関する認知面へ働きかけるプログラムの検討を行っていく予定である。 また、本研究で明らかとなった結果(PTGと関連する認知的要因)を、2025年度中に学会発表や論文投稿を行っていく予定である。
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