研究課題/領域番号 |
22K10807
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
多崎 恵子 金沢大学, 保健学系, 教授 (70345635)
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研究分担者 |
八木 邦公 金沢医科大学, 医学部, 教授 (30293343)
堀口 智美 金沢大学, 保健学系, 准教授 (40768826)
浅田 優也 金沢大学, 保健学系, 助教 (40795671)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 2型糖尿病 / ストレスコーピング / 対人関係 / 患者教育 / アクションリサーチ / ストレス対処 / 対人スキル |
研究開始時の研究の概要 |
2型糖尿病患者数はストレス社会において増加の一途を辿っており重症化予防のために患者教育は必須である。糖尿病と心の健康の関係は重視されており、ストレスが糖尿病コントロールに悪影響を及ぼす。ストレスは周囲の人々との関係に起因していることが多いため、ストレス対処法と対人スキルの双方を患者が習得することは重要である。しかしこれらは医療者の知識・技術の乏しさから臨床では教育の実施は少なく、明確な教育内容や方法は示されていない。本研究では患者と医療者が協働し当事者である患者の視点を取り入れたストレス対処・対人スキルを育む患者教育方法を開発し、その有効性を検証することを目的とする。
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研究実績の概要 |
ストレス対処・対人スキルについて書籍および文献に基づき、2型糖尿病患者への教育方法の素案を研究分担者と協議し検討した。2型糖尿病を持つ人が食事・運動・薬物療法を自分自身の日常生活に落としこんでいくためには様々な苦労がある。このような苦労が積み重なりストレスとなっていくが、このストレスと上手に付き合っていく事が糖尿病のセルフマネジメント力の向上につながっていく。このことを、患者自身が理解すること、そして具体的なストレス対処方法を身に着け実践できるようになることが重要である。そこで、具体的な教育プログラムとして以下に示す5つのプログラムを考案した。①ストレスが糖尿病コントロールに及ぼす影響と上手なストレスとの付き合い方を知る、②自身のストレス対処方法の振り返りとこれから先のよりよい方略を考える、③家族や身近な人からサポートを得るためのスキルを学ぶ、④医療者からの専門的サポートを受けるためのスキルを学ぶ、⑤ストレス解消にも役立つ運動療法を日常に取り入れる、である。研究分担者は上記の5つの内容について担当を決め、具体的な教育内容を作成中である。今後予定している患者とのグループインタビューを経て、これらプログラム内容の修正および追加を検討することとした。 そして、これと並行しアクションリサーチを方法論として研究計画を立案、金沢大学医学倫理審査委員会に申請し研究遂行の承認を得た。その後、糖尿病内科クリニック1施設に研究協力を依頼し承諾を得、施設長に研究説明を行った。対象者である2型糖尿病患者および医療スタッフへのリクルート方法、患者とのグループインタビューの場所およびその日程調整の方法等について具体的な相談を開始した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究責任者の所属施設では研究倫理審査に時間を要することから、研究参加者のリクルートが遅れたためである。
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今後の研究の推進方策 |
1.糖尿病内科クリニック1施設に通院中の2型糖尿病患者へ研究参加の呼びかけを行い、応募した参加者10名程度に対しグループインタビューを実施する。 2.その分析結果を、ストレス対処・対人スキル教育素案に照合し、医師・看護師と具体的な教育内容についてディスカッションし教育原案を完成させる。 3.教育原案に基づき、ストレス対処・対人スキル教育プログラムを作成し糖尿病教室の開催計画をたて、2型糖尿病患者の参加を募る。 4.糖尿病教室を開催し受講した患者の反応の確認、および医師・看護師の意見を聴取し、必要あれば教育内容を修正する。 5.修正した教育プログラムについて患者の反応を再度確認する。
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