研究課題/領域番号 |
22K10810
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
柴 珠実 愛媛大学, 医学系研究科, 講師 (60382397)
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研究分担者 |
山川 みやえ 大阪大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (80403012)
谷向 知 愛媛大学, 医学系研究科, 教授 (90361336)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 意味性認知症 / コミュニケーション障害 / 家族 |
研究開始時の研究の概要 |
若年性発症をすることが多い認知症のひとつである前頭側頭型認知症(Frontotemporal dementia:FTD)に分類される意味性認知症(Semantic Dementia: SD)をもつ人と家族は,言葉や行動の問題,共感性の喪失といった疾患特性に発症の初期から多大な影響を受けるために早期介入が必要である。 本研究では SDの人と家族への介入支援モデル作成とその実施評価を行い,発症初期からの介入効果と意義を検証する。発症から看取りまでの長期間のwell-beingを追求し,コミュニケーション障害に悩む人々ができる限り長く在宅で生活できることを目指す。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、意味性認知症をもつ人と家族のための多職種チームアプローチによる病初期からの介入支援モデルを作成し,実施・評価を行って効果を検証することである。初期からのコミュニケーション障害に焦点をあてた支援を行うことで、進行期の介護負担に対して予防的介入を実施し、介護うつや,早すぎる施設入所を抑制することにつながると考えている。 当該年度は、病初期の意味性認知症をもつ人の家族9組を対象に実施した研究論文を発表した。現在、看護職と言語聴覚士や作業療法士,公認心理師などのセラピストを対象に実施した論文の投稿準備中である。これらの過程で、早期からの長期的な介入支援の必要性についての明確な根拠と,看護職が進行性失語をもつ認知症の人に対してどのような認識をもっているのか,あるいは発症後いつの時期にどの職種との連携がポイントとなると考えているのかを明らかにすることができた。また、先行研究を参考に看護職が継続的に関わるための疾患教育介入支援モデル(外来通院時の個別介入およびICTや動画教材による支援方法の開発など)を作成し,所属機関の倫理審査の承認を得てパイロットケースによる介入を実施する準備を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2編の英語論文執筆と投稿を優先させたこと、新型コロナウィルス感染症による移動制限の要請で臨床現場との調整が困難であったことから、ケース選定が遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
意味性認知症の診断を受けてから1年以内の家族(パイロットケース)を選定し、同意を得て1週間ごとの面談を定期的に行い、約2か月間の介入を実施する。修正を行ったのちに介入プログラム参加希望者を募り、介入前中後に質問紙調査とインタビュー調査を行い、プログラムを評価する。結果を論文としてまとめて公表する。
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