研究課題/領域番号 |
22K10829
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 梅花女子大学 |
研究代表者 |
福田 里砂 梅花女子大学, 看護保健学部, 教授 (40534938)
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研究分担者 |
山本 昌恵 梅花女子大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (70611599)
徳田 葉子 梅花女子大学, 看護保健学部, 助教 (90796111)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2022年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | リンパ浮腫 / リンパ還流 / ストレッチ / 運動療法 |
研究開始時の研究の概要 |
リンパ浮腫患者における筋力低下はリンパ浮腫の増悪につながるが、下肢リンパ浮腫に対する運動療法のエビデンスはほとんどない。リンパ浮腫は高年齢で発症しやすいため、高齢者でも継続可能な強度の運動プログラムの開発が必要である。 筋力向上を目的としたレジスタンス運動より運動強度が低いストレッチは、持続時間によっては筋力向上に効果があり、リンパ浮腫の改善への効果が期待できる。しかし、ストレッチのリンパ還流への促進効果は明らかでない。そこで、下肢の浮腫の改善、皮膚血流量や筋力の増加に効果のあるストレッチを明らかにし、健常成人を対象に、それらのストレッチがリンパ還流を促す効果があるかを検討する。
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研究実績の概要 |
本研究は、健康成人を対象にストレッチによる下肢リンパ還流の促進効果を検証し、下肢リンパ浮腫患者にとって容易的かつ効果的な運動プログラム開発のための基礎資料にすることを目的としている。 2023年度は、2022年度に実施した文献レビューで明らかになったストレッチをもとに、下肢リンパ浮腫患者に実施可能なストレッチを検討した。 ストレッチは文献レビューの結果をもとに、下腿三頭筋およびハムストリングスのストレッチとして長座位での足関節背屈運動、大腿四頭筋のストレッチとして腹臥位(側臥位)での膝関節の屈曲運動を選定した。また、先行研究でのストレッチの効果の報告はないが、リンパ浮腫外来の患者においてリンパ液の貯留と皮膚の硬化をよく認める部位である大腿内側の内転筋のストレッチとして開脚前屈を選定した。いずれもストレッチの回数は3回に設定した。 ストレッチの伸張時間は先行研究により異なるが、30秒あるいは45秒以上のストレッチでは筋力が低下することが明らかになっている。リンパ浮腫患者における筋力の低下はリンパ浮腫の増悪につながるため、1回あたりの伸張時間は筋力の低下を招かない時間設定が必要であり、10秒、20秒、30秒、40秒の4パターンでリンパ還流への促進効果を検討することにした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2023年度は2022年度の文献レビューで明らかになったストレッチをもとに、下肢リンパ浮腫患者に実施可能なストレッチを検討し、健康成人を対象に選定したストレッチの下肢リンパ還流の促進効果を検討する予定であった。しかし、ストレッチのリンパ還流の促進効果を評価するための測定機器の選定に準備を要し、健康成人を対象としたストレッチの効果の検証には至らなかった。
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今後の研究の推進方策 |
ストレッチおよびストレッチのリンパ還流の促進効果を評価するための測定機器の選定が終了したため、健康成人を対象としたストレッチのリンパ還流の促進効果の検証作業を進めるための研究計画の作成および倫理審査の準備を進めていく。また倫理審査の承認が得られた後、スムーズにデータ収集に取り組めるように、測定機器の準備や対象者の確保の準備等を並行して進めていく。
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