研究課題/領域番号 |
22K10830
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 武庫川女子大学 |
研究代表者 |
高橋 美宝 武庫川女子大学, 看護学部, 助教 (20912132)
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研究分担者 |
布谷 麻耶 (吹田麻耶) 武庫川女子大学, 看護学部, 教授 (70514735)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2025年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 潰瘍性大腸炎 / 疾病に伴う負荷 / 不安 / 尺度開発 / 疾病負荷 |
研究開始時の研究の概要 |
潰瘍性大腸炎はわが国で患者数が最も多い難病であり、個々の患者がどのような疾病負荷を抱えながら生きているのかは不明であり、その測定・評価方法で活用できるものはない。本研究は、個々の潰瘍性大腸炎患者の疾病に伴う負荷を客観的に測定するツールを開発し、患者支援につなげる示唆を得ることを目的とする。
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研究実績の概要 |
潰瘍性大腸炎は難病であり、病状の悪化や改善を繰り返すため、患者は症状による苦痛や悪化への不安など疾病に伴う負荷を抱えていることが示されています。しかしながら、個々の患者がどのような疾病負荷を抱えながら生きているのかは不明であり、その測定・評価方法で活用できるものはありません。本研究は、個々の潰瘍性大腸炎患者の疾病に伴う不安や負荷を客観的に測定するツールを開発し、患者支援につなげる示唆を得ることを目的としています。第一段階として、潰瘍性大腸炎による具体的な負荷を明確にするため、潰瘍性大腸炎患者を対象に面接調査を行い、その結果をもとに疾病負荷の測定ツール案を作成することを目的に取り組みました。研究計画に沿って、研究参加者をリクルートして面接調査研究を行い、収集したデータを分析しまとめ、論文投稿の準備をしております。さらに第二研究である尺度開発に繋げるように尺度原案を作成しており、パイロットスタディに参加予定の患者選定の依頼を研究協力施設に求める予定です。尺度原案の内容の妥当性・信頼性を検討するために潰瘍性大腸炎患者の診療や看護に5年以上携わっている医師や看護師に研究参加者のリクルートを進める計画です。その後、研究協力施設に研究参加者のリクルートを協力依頼し約900名の潰瘍性大腸炎患者にアンケート調査に協力をしていただく。アンケート調査への再現性を確認するために約100名ほどの患者には再テストへの協力を依頼する予定である。その後、収集したアンケート調査結果を因子分析し、尺度の信頼性と妥当性を検証する予定であります。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
令和4~5年度にかけて日本の潰瘍性大腸炎患者がどのような疾病に伴う不安や負荷を抱えているかを明らかにするために、20代から60代のUC患者、男女各2名ず12名を対象とした面接調査を実施した。インタビューガイドをもとに、半構造化面接を行い疾病に伴う不安や心配、気がかり、負荷について自由に語っていただいた。 面接調査から得られたデータから逐語録を作成し、質的帰納的に分析し、結果をまとめた。面接調査結果をもとに運営委員会のメンバーで項目の選定と回答方法を検討し、潰瘍性大腸炎の疾病に伴う不安や負荷の測定ツール案を作成している。面接調査の結果をまとめ、論文を作成し日本看護科学会誌に投稿する予定である。
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今後の研究の推進方策 |
令和5~6年度は、潰瘍性大腸炎患者の抱える疾病に伴う不安や負荷を客観的に明らかにするために、前段階で作成した疾病に伴う不安や負荷の測定ツール案を用いて潰瘍性大腸炎患者6名にパイロットスタディを実施する。その後、尺度原案の内容の妥当性・信頼性を検討できるように潰瘍性大腸炎患者の診療や看護に5年以上携わっている医師や看護師6名に研究参加者のリクルートして、必要に応じて尺度原案を修正し、研究協力施設で質問紙による本調査を実施する。調査は関西地区にある潰瘍性大腸炎患者を診察する医療機関・施設に依頼し、約900名の患者を対象とする計画である。回答データは統計学的に分析し、令和7年度には結果をまとめる予定である。
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