研究課題/領域番号 |
22K10837
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
森脇 佳美 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 助教 (60613693)
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研究分担者 |
中山 奈津紀 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 准教授 (30454375)
玉腰 浩司 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 教授 (30262900)
本田 育美 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 教授 (30273204)
大島 千佳 福井県立大学, 看護福祉学部, 教授 (30405063)
柴山 健三 兵庫大学, 看護学部, 教授 (70298511)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2025年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 虚血性心疾患患者 / 睡眠 / 生活習慣 / QOL / アクチグラフィ / 虚血性心疾患 / 心拍変動 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、虚血性心疾患(IHD)患者の睡眠がQOLおよび予後に与える影響を明らかにし、睡眠への看護介入指標を得ることを目的としている。具体的には、IHD患者においてポリソムノグラフィー検査とアクチグラフィによる客観的な睡眠とピッツバーグ睡眠質問票による主観的な睡眠の量と質を調査し、IHD患者における、 ①睡眠が健康関連QOLに与える影響を明らかにする。 ②睡眠が予後に与える影響を、動脈硬化の進展および冠動脈狭窄を心臓CT、冠動脈造影、血液生化検査、自律神経活動指標により定量的に追跡調査し明らかにする。 ③睡眠と生活習慣の関連性を明らかにし、生活習慣改善に向けた「睡眠」への看護介入指標の確立を目指す。
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研究実績の概要 |
虚血性心疾患の進行と予防には、心臓リハビリテーション(心リハ)が提唱され、運動や食事への介入により予後、QOL改善が明らかにされている。しかし、虚血性心疾患患の多くは睡眠障害を合併しており、生活習慣の乱れを引き起こす。睡眠障害は、高血圧など動脈硬化性疾患を発症させることが明らかにされているが、虚血性心疾患患者における睡眠がQOLと予後に与える影響は明らかにされていない。そのため本研究は、虚血性心疾患患者の睡眠の量と質を客観的および主観的に評価し、睡眠がQOLおよび予後に与える影響を明らかにする。さらに、生活習慣改善に向けた睡眠への看護介入指標を確立することである。 対象患者は虚血性心疾患患者である冠動脈インターベンション(PCI)治療患者とする。調査時期は、PCI治療前、治療後6カ月、1年、2年と経時的に追跡調査を行う。①睡眠の客観的評価としてアクチグラフィ、ポリソムノグラフィー検査(PSG)を、②主観的睡眠の評価として、ピッツバーグ睡眠質問票(PSQI)を行う。③QOL評価はSF-36、④生活習慣調査としてアンケート調査および身体活動量計による活動量の評価、⑤予後評価は、循環器疾患の予後規定因子である心拍変動(Heart rate varuability:HRV)で行う。 倫理申請および機器の準備が完了した。そのため、各施設においてデータ収集を開始した。現在60名ほどの被検者に対し調査を終了している。さらに調査を進める予定である。また、経時的変化の調査を追うため、6か月後の調査も開始している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究は、虚血性心疾患患者の睡眠の量と質を客観的および主観的に評価し、睡眠がQOLおよび予後に与える影響を明らかにすることを目的としている。睡眠を客観的に測定するために使用する睡眠計測、アクチグラフィが当初に予定していた機種が廃盤となり購入ができなくなった。そのため、新規計測機器の選定が必要となり、その選定と確保に時間を要することとなった。アクチグラフィは、特異度・精度・感度がいずれも高水準であるAccess stars社のAccel POLARISを採用することとした。機器決定後、倫理申請(2施設)や調査実施施設との調整をし開始し、現在は調査開始後、約1年が経過するところである。現時点で、新規患者のリクルートは70名ほど完了している。 また、本研究は前向きコホート研究であるため。、新規患者リクルートとともに、調査開始から6か月時の調査も並行して行っている。現在、6か月時の調査も10名ほど完了している。 今後も調査の継続をしていく。調査は順調に進んでおり、現在はおおむね計画通り研究が進行していると考える。
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今後の研究の推進方策 |
本研究は、虚血性心疾患患者の睡眠の量と質を客観的および主観的に評価し、睡眠がQOLおよび予後に与える影響を明らかにすることを目的としている。また、調査時期は、PCI治療前、治療後6カ月、1年、2年と経時的に追跡調査を行う予定としている。 現在、PCI治療前の患者のリクルートは70例ほど完了している。さらに、調査から6か月時の調査も開始している。今後も継続的にPCI治療後6か月時の調査と同時に新規リクルートを行っていく予定である。新規患者および追跡患者の増加に伴い、アクチグラフィおよび身体活動量計の機器類の必要台数の増加が見込まれるため、必要な機器の補充をしつつ、研究継続に支障がないよう研究をすすめていく予定である。 さらに、今後は、これまでの調査において収集したデータについて、解析を開始し、虚血性心疾患患者の生活習慣における客観的および主観的睡眠についての結果を第1報として論文投稿を予定している。
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