研究課題/領域番号 |
22K10843
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 札幌市立大学 |
研究代表者 |
卯野木 健 札幌市立大学, 看護学部, 教授 (40465232)
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研究分担者 |
栗原 知己 札幌市立大学, 看護学部, 助教 (00910035)
櫻本 秀明 日本赤十字九州国際看護大学, 看護学部, 教授 (20755590)
春名 純平 札幌医科大学, 医学部, 研究員 (70867449)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 集中治療室 / 集中治療後症候群 / 外傷後ストレス障害 / メンタルヘルス / 集中治療 |
研究開始時の研究の概要 |
重篤な疾患や、大手術後に、集中治療室(ICU)で集中治療を受ける。近年、疾患が回復し、退院して1年経過した後にも、筋力低下の残存、認知機能の低下、PTSDやうつが存在する方がいることが明らかになりつつあり、これらの症状はPICSと総称される。これらの症状は復職を妨げ、生活の質の低下を招くことがあり、重要な課題となっている。本研究では、3年間という遠隔期におけるPICSを郵送調査表を用いて明らかにし、入院中にどのような疾患を持っていたり、治療を受けた方がPICSのリスクなのかを明らかにし、予防につなげることを目的としている。
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研究実績の概要 |
集中治療を受けた患者のうち、退室後も不安症状や抑うつ、PTSD等のメンタルヘルスを抱える患者が降り、それは数ヶ月単位でも減少しないことが知られている。また、身体機能の低下も同様であり、これらは総じて集中治療後症候群と呼ばれる。これらの知見は海外のものが多く、日本での研究はまだ少ない。また、日本において、4年という遠隔期で集中治療を受けた患者のメンタルヘルス、QOLを調査した研究はなく、新しい知見が得られると考えている。 本研究は多施設共同研究であり、より一般的な、また、大きめのサンプルサイズでの結果が得られることが期待される。本研究では、調査票として、IES-R(PTSD症状の尺度)、HADS(抑うつ、不安症状の尺度)、SF-12(HR-QOLの尺度)を使用した。その他に就業状況や経済状況も調査項目に加えた。多施設共同研究は2022年度9月より開始され、順調にデータは収集されている。予定では2023年7月にデータ収集が終了する予定であり、集中治療を経験したひとのメンタルヘルスの経時的変化やQOLに関して重要な知見が得られるであろうことが予測される。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の予定通り、2022年10月より多施設共同研究を開始し、順調にデータ収集が行われている。
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今後の研究の推進方策 |
今年度の7月に現在の多施設共同研究は終了するため、8月以降分析、論文化する予定である。また、前向きの集中治療後症候群を解明するための研究デザインを検討中であり、順調に進むと推測している。
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