研究課題/領域番号 |
22K10849
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
|
研究機関 | 兵庫県立大学 |
研究代表者 |
濱上 亜希子 兵庫県立大学, 看護学部, 講師 (70780485)
|
研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | 具象的アプローチ / 診療所 / 虚血性心疾患 / 心不全 / 循環器看護 |
研究開始時の研究の概要 |
2035年までに心不全罹患者数は約130万人に達するとされている。この心不全パンデミックを前に外来機能の見直しが進み,特定機能病院や地域医療支援病院などの基幹病院では,地域医療の再編によって地域のかかりつけ医へ患者を積極的に戻すための逆紹介率が設定されている。このような医療システムの変化によって多くの患者が診療所での療養を継続していくことになるため,心疾患患者の療養生活を支え,再入院を予防するためには,診療所における看護ケアの質向上が急務である。 本研究では,具象的アプローチを用いた診療所での継続的な看護師支援が心疾患の再発予防や生活の質の向上に寄与するかどうかについて量的に探索していく。
|
研究実績の概要 |
R5年度は,R4年度に分析した質的研究の結果をもとに地域の診療所に通う虚血性心疾患患者の介入アプローチを精練し,量的研究を行うための変数の検討や測定機器類の準備および診療所への協力依頼や事前準備としてのフィールドワークを行った。そのうえで量的研究の実現可能性を含め,診療所やフィールド参加者の助言をいただきながら方法論の再検討を行った。 その結果,心不全はがんと異なり,フレイル関連死や,寝たきりによる医療費増大が特徴となっていることを踏まえ,地域で実施するにあたり,生化学的な変化だけではなく,体組成に関するデータや,起立移動能力など,生体内で生じていることと,生活者としての質に関わる変数の両方を組み込んでいくこととなった。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
量的研究を行うにあたって,変数の再検討と現実的にどのような背景の対象者がどのくらい集まるか,どのくらいの時間がかかるかという実施可能性の検討を含めたフィールドワークに時間を要し,データ収集を進めることができなかったため。
|
今後の研究の推進方策 |
再検討した変数を組み込んだ量的研究を遂行し,診療所に通う虚血性心疾患患者に対する具象的アプローチの効果を明らかにする。
|