研究課題/領域番号 |
22K10853
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
高橋 恵 北里大学, 大学病院, 看護係長 (00795396)
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研究分担者 |
田村 智 北里大学, 医学部, 助教 (10867500)
椿 美智博 北里大学, 看護学部, 助教 (40819702)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | FS-ICU / 家族ケア / PICS-F / 満足度調査 / ACP / 救急・集中治療 / 終末期 / 代理意思決定 |
研究開始時の研究の概要 |
Family Satisfaction in the ICU (FS-ICU)は、ICUケアに対する家族の満足度評価の質問票で、患者が死亡した際の看取りの満足度も評価できるが、日本語版はない。本研究は日本語版FS-ICUの開発を目指す。具体的には、英語版FS-ICUを翻訳と逆翻訳を行い作成者に確認。日本語版FS-ICUのパイロット版を作成し、多施設ICUで、退院または死亡退院した患者家族に質問票を送付し、信頼性・妥当性を評価し、日本のICUにおける看取りの満足度の実態と影響を与える要因を明らかにする。患者家族に日本語版FS-ICUを調査し、終末期家族ケアの客観的評価と看取りの質向上を目指す。
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研究実績の概要 |
Family Satisfaction in the ICU(FS-ICU)は、ICUでのケアに対する家族の満足度を評価する質問票であり、看取りの満足度も評価できる。諸外国においては、この指標を活用し、家族ケアの実態を調査し臨床のケアに活かしている。 しかし、本邦では2019年に日本語版FS-ICU翻訳版が作成されたが、信頼性と妥当性の検証には至っていなかった。 このため、本研究は日本語版FS-ICUの開発を目指し、日本語版FS-ICUの予備調査を実施後、多施設のICUにおいて、生存退院および死亡退院した患者家族に送付し、回答を得て信頼性と妥当性を評価することである。 今年度は、生存及び死亡退院患者家族へFS-ICUを送付し、FS-ICU回答に伴う負担感や質問項目の表現について確認を行い、表面妥当性の検証を行った。この予備調査結果から、原作者と情報共有を行い、改訂についての了承を得たのち、日本語版FS-ICUを改訂した。 この予備調査結果について現在論文投稿の準備段階にあり、一部内容を集中治療医学会にて発表した。また、改訂した日本語版FS-ICUを用いて、小児を含む8医療機関において生存退室患者家族および死亡退室患者家族からFS-ICUのデータ収集段階にあり、多施設との定期ミーティングを1回/月実施し、進捗状況の確認及びスケジュール調整、FS-ICU実施に伴う課題をの共有を行い、各施設ともに順調な回収率を示している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
予備調査のまとめを論文投稿準備段階にある。また、多施設共同研究によりデータ収集を進めており、回収されたデータから信頼性と妥当性の検証の準備に入っている。
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今後の研究の推進方策 |
多施設共同研究によって収集されたFS-ICUデータにより、改訂版日本語版FS-ICUによる信頼性と妥当性を検証する。
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