研究課題
基盤研究(C)
道徳的苦悩(Moral Distress)は、ICU看護師が倫理的意思決定に基づいた患者ケアを実施することができない時に生じる。このような状況は、個人の内面に否定的な感情を抱かせることとなり精神的に疲弊し、やがて休職や離職に追い込まれる。さらに、人員不足は看護の質低下をもたらし、組織は人材確保・育成が新たな課題となり、ひいては社会保障制度の基盤である我が国の医療体制を維持する上で大きな問題となる。そこで、本研究では、ICU看護師の道徳的苦悩への対処能力を高めるためのエンパワーメントプログラムの開発を目的とする。