研究課題/領域番号 |
22K10862
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 兵庫医科大学 |
研究代表者 |
山内 洋子 兵庫医科大学, 看護学部, 講師 (00803644)
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研究分担者 |
鈴木 志津枝 兵庫医科大学, 看護学部, 教授 (00149709)
宮下 美香 広島大学, 医系科学研究科(保), 教授 (60347424)
井上 満代 兵庫医科大学, 看護学部, 准教授 (70803667)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | がん治療に関連した認知機能障害 / 文献検討 / 文献レビュー / 外来がん看護 / 看護援助 |
研究開始時の研究の概要 |
がん治療の進歩とともに治療の場は「外来」が主流となり、がん治療は、治療効果を落とさずに、患者の良好なQOLを維持する事が目標とされている。近年、がん治療に関連した認知機能障害が、治療の選択や継続、社会生活などのQOLに大きく影響することが知られるようになり、外来における予防的ケアや早期介入は重大な課題である。本研究の目的は、1)外来におけるがん治療に関連した認知機能障害の実態と、2)がん治療に関連した認知機能障害を招く要因を探索し、3)がん治療による認知機能障害を自覚している患者の体験と求める看護援助を明らかにすることである。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、1)外来におけるがん治療に関連した認知機能障害の実態と、2)がん治療に関連した認知機能障害を招く要因を探索し、3)がん治療に関連した認知機能障害を自覚している患者の体験と求める看護援助を明らかにすることである。 研究計画として初年度は、がん治療に関連した認知機能障害に関する文献検索を実施した上で、実際および要因について調査を行う予定であった。文献検索を進める中で、CRCIに関する国内論文が少なく、海外の論文を中心に文献検索を実施した。目的3)にある看護援助について文献検索を実施した結果、8件の論文を抽出した。この8件の論文によると、がん治療に関連した認知機能障害に対する患者への介入は、コンピューターを用いた脳トレーニングや代償的認知トレーニングなどの認知行動療法と、マインドフルネスや気功、音楽療法などの補完代替療法によるものであった。こうした認知行動療法や代替補完療法は、国内では看護師が提供することは実際にはあまり見られず、理学療法士や心理療法士による介入となることが多い。特に、代替補完療法は、文化や制度などわが国において提供するにはハードルが高く、また、介入を継続しなければ効果が得にくいなど課題も多いことが考えられた。これらの結果を文献レビューとしてまとめ、論文投稿を実施した。この論文は、がん治療に関連した認知機能障害を自覚している患者の求める看護援助を検討する上で、実際に介入されている援助をもとに検討することが可能となり、研究を進めていく上で必要な資料であると考える。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
文献検討に時間を要したこと、またその成果を論文投稿したため。
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今後の研究の推進方策 |
文献検討をもとにがん治療に関連した認知機能障害の実態と看護に関する調査を進めていく。
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