研究課題/領域番号 |
22K10874
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
栗田 麻美 奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (00574922)
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研究分担者 |
小竹 久実子 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (90320639)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2025年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | がん終末期 / 在宅療養者 / 訪問看護師 / 臨床判断 / 学習支援プログラム |
研究開始時の研究の概要 |
がん終末期在宅療養者における訪問看護師の臨床判断強化のためにリフレクティブサイクルの枠組みで構造化した学習支援プログラムを開発・実施する。そして、その効果と訪問看護ステーションでの活用可能性を検証し、訪問看護ステーションにおける臨床判断の強化のための学習支援についての資料を得る。
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研究実績の概要 |
本研究は、がん終末期在宅療養者における訪問看護師の臨床判断場面を構造化して、リフレクションを行う学習プログラムの構築および実施とその有効性と活用可能性の検証を行い、新人訪問看護師の臨床判断力強化のための学習方略の示唆を得ることを目的としている。 昨年度は、プログラムの作成の前段階で、A県内の訪問看護ステーションに勤務するステーション内の新任看護師の教育担当者に、看護実践のリフレクションの現状について、ヒアリングを行った。結果、管理者や教育担当者が、必要性を感じたタイミングで面談を行い、看護実践のリフレクションを行っている現状が多い状況であることが明らかになった。リフレクションの必要性の判断が、管理者や教育担当者の個人にゆだねられている状況から、訪問看護師個々が看護実践能力の向上のために、自身でセルフリフレクションが行えるプログラムの必要性が示唆された。 まず、セルフリフレクションプログラムとファシリテーターによる支援プログラムの作成を行うこととし、自身の先行研究の熟練訪問看護師のがん終末期在宅療養者における看取りの意思決定支援の臨床判断における影響を与える因子について、質的に分析した結果の内容を踏まえて、現在セルフリフレクションプログラムの検討を行っている。2024年度に、プログラムを完成させ、研究参加者を募り、実施を目指す予定である。 ファシリテーターによるリフレクション支援プログラムは、訪問看護ステーションの管理者やファシリテーターの役割を担っている教育支援者が、リフレクションをファシリテートできるプログラムであり、現在内容の検討を行っている。2024年度中にプログラムを完成させ、2025年度中に研究協力者を募り、実施と評価を目指す。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
がん終末期在宅療養者における訪問看護師の臨床判断力強化のため、リフレクション学習支援プログラムを作成中である。2023年度は、A県内の訪問看護ステーションの管理者や教育担当者に訪問看護ステーション内の臨床判断のリフレクションの実際についてヒアリングを行ったが、欠員により予定以上に教育業務に時間を費やしてしまったため、予定していたプログラムの作成・実施に至っていない。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は、まずセルフリフレクションのプログラムを完成させと実施する予定である。平行して、リフレクションを支援するファシリテートのためのプログラムを検討する予定である。新型コロナの収束により、訪問看護ステーションの研究協力が得られやすくなってきていると考えられるため、研究計画を遂行していきたい。
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