研究課題/領域番号 |
22K10881
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
佐々木 晶子 昭和大学, 医学部, 講師 (10398688)
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研究分担者 |
中村 清吾 昭和大学, 医学部, 特任教授 (70439511)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 化学療法誘発性末梢神経障害(CIPN) / 抗がん剤剤副作用 / 対処療法 / 化学療法末梢性神経障害(C / 抗癌剤副作用 / CIPN |
研究開始時の研究の概要 |
本研究はハンドセラピー施術と冷却法の併用療法が「しびれ改善効果を持つ支持療法」であることを明らかにする。これまでの研究は改善・予防に分けて研究されてきたが、がん患者に対するアピランスケアの手引き(2016年)では推奨グレードがC1b(科学的根拠に欠けるが行うことを否定しない)である。そこで本研究では手指冷却法とハンドセラピー施術を組み合わせた支持療法の臨床試験をおこない、改善効果を明らかにする。この支持療法を確立することで、しびれを抱える患者の苦しみが軽減されることが期待できる。
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研究実績の概要 |
研究はハンドセラピー施術と冷却法の併用療法が「しびれ改善効果を持つ支持療法」であることを明らかにする。乳がん患者が治療のために使用するタキサン 系抗がん剤は、微小管を傷つけるため化学療法誘発性末梢神経障害(CIPN)であるしびれを引き起こす。総投与量が700mg/m2 以上になると、しびれ頻度は高く なる。しびれを軽減させる薬剤は牛車腎気丸、ビタミンEやグルタミン、抗うつ剤などが処方されるが完全にしびれを改善することは難しい。このため対処療法 の確立が求められている。これまでの研究は改善・予防に分けて研究されてきたが、がん患者に対するアピランスケアの手引き(2016年)では推奨グレードが C1b(科学的根拠に欠けるが行うことを否定しない)である。そこで本研究では手指冷却法とハンドセラピー施術を組み合わせた支持療法をおこない、改善効果 を明らかにする。この支持療法を確立することで、しびれを抱える患者の苦しみが軽減されることが期待できる。化学療法誘発性末梢神経障害(CIPN)であるし びれの支持療法の確立が必要である。乳がん患者の治療薬である抗がん剤は悪性腫瘍を退治すると同時に正常な神経細胞も傷つけ、しびれを発症させる。しびれ により患者のQOLは著しく低下し心身ともに弱まり治療の継続が難しくなる。私たちは今までに新しく考案した手指マッサージのハンドセラピー施術がしびれを 有意に改善することを明らかにした。施術の課題は、しびれ改善に限界があることである。その解決策としてしびれ予防法とハンドセラピー施術の併用を新たに 考案した。予防法は手指冷却法を使用する。予防法とハンドセラピー施術を組み合わせることで、さらなるしびれの改善効果が得られると考えた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
今まで、本施設ではタキサン系抗がん剤で治療 を受ける乳がん患者に対し、手指のしびれを出現しにくくするため希望者に保冷剤を貸し出して血管を収縮する手指冷却をおこなっていたが、点滴を受けながら保冷剤を取り替える作業が難しく、保冷剤の固定方法が課題であった。2021年10月、医工連携の昭和大学臨床ニーズマッチング会で「保冷剤の固定方法のデバイス」として課題を挙げて、保冷剤が入る薄手の生地で冷却手袋を フットマーク株式会社とともに着手した。冷却法を希望する患者からアンケートを取りながら改良を重ね2023年1月冷却手袋を作成した。その後、2024年1月からはアズワン株式会社から医療用保冷剤の開発を提案され、現在、保冷剤の冷却温度のデータを収集している。この結果は順次学会等で発表し、実際抗がん治療の際に多くの患者に使っていただけるよう販売ルートも開発中である。
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今後の研究の推進方策 |
今後の推進方策として、多くの患者に抗がん剤治療時に使っていただけることを最終目標とする。そのために装着した時の温度が、どのくらい持続するか、血流はどの程度静止するのかなどドップラー装置を使いながらデータを採取しすすめていく。また、手袋を装着した状態では手を伸ばした状態が良いのか、指先を握りしめたほうが良いのか、さまざまな状態によって効果は変化していくか、なども調べていく。さらに、保冷剤だけでなく外来に持ち運ぶときの付属の保冷バックなどの開発も視野に入れている。
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