研究課題/領域番号 |
22K10882
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
寺田 美樹 東京医科大学, 医学部, 助教 (90793646)
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研究分担者 |
小林 信 東京医科大学, 医学部, 教授 (10255367)
神澤 尚利 東京医科大学, 医学部, 講師 (60622412)
吉岡 詠美 国際医療福祉大学, 小田原保健医療学部, 准教授 (90790957)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 就労支援 / 精神科訪問看護 / 精神障害者 / 障害者雇用援助 / 障害者雇用 |
研究開始時の研究の概要 |
障害者雇用促進法の改正や障害者雇用義務の対象に精神障害者が加わったことで、精神障害者の雇用率は増加しつつあるが、平均勤続年数において精神障害者は他の障害者に比べ短い現状がある。精神科訪問看護師は精神障害者の精神状態を査定しながら定期的に関わり、患者の変化に早期に介入できる。本研究は精神障害者の雇用及び職場定着を促進するために精神科訪問看護師が行う支援の在り方を明らかにすることを目的とする。
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研究実績の概要 |
本年度は現在の日本国内における精神科看護師および精神科訪問看護師が行う精神障害者の就労に関する支援についての現状を明らかにすることを目的に文献レビューを行った。医学中央雑誌Web版(Ver.5)を用いて、“精神看護”“就労支援”“障害者雇用”“就労移行支援”“就労継続支援”“就労定着支援”“作業所”“障害者雇用援助”をキーワードとし、2004年9月~2023年3月までに初回登録された文献を検索し、21件をレビュー対象とした。 21文献中、15件が事例研究であった。事例研究では、就労支援を行った時期として、入院中の支援が6件、デイケア通所中の就労支援は2件、訪問看護利用での就労支援は6件に分類された。就労支援に至るまでの流れとしては、利用者から就労の希望があった場合に介入している事例が11件、看護師から就労を提案したものが3件、その他1件に分類された。就労先としては、雇用契約を結ばない就労継続支援B型および作業所が14件、一般就労は3件(2件は1事例より)であった。精神科看護師に訪問看護師の考える訪問看護師の役割の中で就労支援事業所につなぐことを役割として考えているが、現在行っている看護支援内容には就労に関するものの記載は見られないことが報告されており、また、就労支援をしていない精神科訪問看護師がいることを報告している文献もあった。 結果として1.精神科看護師および精神科訪問看護師は、精神障害者の就労支援において、多職種との連携の役割を担っているが十分役割を果たしていない可能性がある、2.看護師の就労に対する考え方で、就労支援が行われていない可能性がある、3.福祉的就労に関しては支援が行われやすいが、雇用契約を結ぶ就労先への就労支援は特に十分ではない、以上3点が明らかとなった。今後、精神科看護師および精神科訪問看護師の就労に対する考えを明らかにし、支援システムの構築が必要である
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
Covid19の影響により、精神科訪問看護師に対するインタビューが予定通り進まなかった。Covid19が5類に変更されたため、次年度はインタビューがスムーズに行うことができると考える。
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今後の研究の推進方策 |
今後は本年度の文献検討の結果をもとに、実際に就労支援を行っている精神科訪問看護師にインタビューすることで実情を明らかにしていく。
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