研究課題/領域番号 |
22K10889
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
|
研究機関 | 藍野大学 |
研究代表者 |
梅田 英子 藍野大学, 医療保健学部, 准教授 (40403779)
|
研究分担者 |
清水 安子 大阪大学, 大学院医学系研究科, 教授 (50252705)
|
研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | 成人期1型糖尿病 / セルフケア支援 / ソーシャルサポート / ピアサポート / 1型糖尿病 / 成人期 / ライフイベント |
研究開始時の研究の概要 |
成人期の1型糖尿病患者のセルフマネジメント促進のために、同じ経験を持つ同病者同士のつながりによるサポートの可能性に着目し、ICTを用いた専門家支援との融合型ソーシャルサポートシステムの構築に取り組む。保健医療の専門家が補完的に支えるソーシャルサポートシステムを構築しICTを活用することにより、青年期や壮年期の患者に新しい「空間をこえたつながりの場」を提供し、療養と社会生活を長期的に支える支援システムを構築する。
|
研究実績の概要 |
1型糖尿病患者が糖尿病管理を行いながら社会生活を営むためには、医療者からのセルフケア支援に加え、同じ経験を持つ同病者からの支援の有効性が示されている。特に青年期・壮年期の生活では、仕事や学校、結婚、妊娠、転職、介護などさまざまなライフイベントに合わせて糖尿病管理を工夫していく必要があり、同病者からの経験に基づく助言は患者にとって大きな力となっている。本研究の目的は、1型糖尿病患者の同じ経験を持つ同病者同士のつながりによるサポートの可能性に着目し、ICTを用いた専門家支援との融合型ソーシャルサポートシステムを構築することである。 今年度は、成人期1型糖尿病患者が、社会生活においてどのような経験をしてきたのか、インタビュー調査による質的分析を進めた。インタビュー対象者は小児期~成人期に1型糖尿病を発症した患者である。成人期1型糖尿病患者の社会生活における経験を通して、フォーマルおよびインフォーマルなサポートの実態把握に努めた。また、海外のソーシャルサポートに関する文献検討を行い、ソーシャルサポート、ピアサポートに関する内容とその評価方法を明らかにし、本研究における評価指標について検討をした。同病者のつながりによる支援からセルフケア行動や血糖コントロールの改善への影響を評価することができるシステム構築を目指している。そしてソーシャルサポートとしては、関心領域に沿って同病者同士のつながりが持てるシステムとし、対象者の暮らす地域や施設の制約にとらわれないサポートシステムの在り方について検討をしている。 成人期の1型糖尿病患者の社会生活における経験に関する質的分析からは、①妊娠・出産②仕事と療養の両立③就職や再就職④周囲への疾患開示について困難を経験したことが確認でき、同病者同士の交流テーマとして検討している。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
成人期1型糖尿病患者へのインタビュー調査は終了しており、質的分析に取り組むことができたため、概ね順調に進展できていると判断した。
|
今後の研究の推進方策 |
2023年度は、ソーシャルサポートシステムに組み込むソーシャルサポートのプログラム設計を具体的に進める。対象者が登録できるシステムの設計を行い、ホームページの立ち上げを予定している。
|