研究課題/領域番号 |
22K10903
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 兵庫県立大学 |
研究代表者 |
伊東 由康 兵庫県立大学, 看護学部, 助教 (10867667)
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研究分担者 |
坂口 幸弘 関西学院大学, 人間福祉学部, 教授 (00368416)
築田 誠 兵庫県立大学, 看護学部, 講師 (40617594)
椿 美智博 北里大学, 看護学部, 助教 (40819702)
本田 順子 兵庫県立大学, 看護学部, 准教授 (50585057)
浅井 真理子 日本医科大学, 医学部, 准教授 (50581790)
横堀 将司 日本医科大学, 大学院医学研究科, 大学院教授 (70449271)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2025年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | ICU / PICS-F / システマティックレビュー / メタ解析 / 終末期 / 家族 / 集中治療後症候群 |
研究開始時の研究の概要 |
集中治療室(Intensive Care Unit: ICU)で死別を体験した家族ではPost-intensive care syndrome-family(PICS-F)を発症する可能性が高い。PICS-Fの危険因子はICUでの心理社会的体験に起因するものも多く、危険因子を除去・軽減する介入を講じることで家族の長期的健康の保持・増進が期待される。本研究では、終末期患者家族が保有するPICS-Fの危険因子の特定を可能とさせるリスクアセスメント方法を明らかにし、臨床実践可能なリスクアセスメントツールを開発する。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、終末期患者家族が保有するPost-intensive care syndrome-family(PICS-F)の危険因子の特定を可能とさせるリスクアセスメント方法を明らかにし、臨床実践可能なリスクアセスメントツールを開発することである。 初年度は、PICS-Fリスクアセスメントツール開発の基盤となるPICS-F危険因子を既存のエビデンスから抽出・特定するためのシステマティックレビューおよびメタ解析を実施した。システマティックレビューおよびメタ解析の結果からは、「女性」「精神疾患の既往歴」「高い患者の重症度」「患者の配偶者」等の患者・家族の社会人口統計学的特徴に起因した危険因子が特定された。また、「ICUスタッフと家族とのコミュニケーション不足」が家族のICUでの体験に起因した修正可能な危険因子であることが特定された。さらに、ICUスタッフと家族とのコミュニケーションに関するどのような要素が危険因子となっているのか、その詳細は明らかにされておらずリサーチギャップとなっていることが分かり、本研究において明らかにする必要があると判断された。そのため、PICS-F危険因子の詳細を特定する国内での追加調査の実施に向けた研究実施体制整備とプロトコル作成を実施、次年度での調査実施に向けた体制整備を完了した。なお、初年度に実施したシステマティックレビューおよびメタ解析の結果については、国際誌への論文投稿とし、既に受理され公表されている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
初年度に実施した研究の成果より、当初には予定していなかった調査を追加的に実施する必要が生じ、調査実施に向けた準備に係る時間を要したため。
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今後の研究の推進方策 |
当初には予定していなかった調査を追加的に実施する必要が生じたため、研究スケジュールの一部変更を要したが、初年度内に研究実施体制整備およびプロトコル作成を進めることができたため、大幅な研究計画の変更なく予定期間内での実施が可能である。次年度でのPICS-F危険因子の詳細を特定する国内調査の実施に向け、関係機関との協議および調査準備を進めていく。
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