研究課題/領域番号 |
22K10907
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 弘前学院大学 |
研究代表者 |
村岡 祐介 弘前学院大学, 看護学部, 助教 (90835828)
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研究分担者 |
笹川 和彦 弘前大学, 理工学研究科, 教授 (50250676)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2026年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2025年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 体位 / 末梢神経 / 圧力 / 剪断力 / 末梢神経損傷 / 外力 |
研究開始時の研究の概要 |
周手術期における末梢神経損傷は、様々な予防がされながらもいまだ一定程度存在している。圧力や体位の関連が言われているが、明確な数値は定かではない。また、末梢神経損傷を起こすと患者は数日から数年に渡って神経麻痺やしびれなどの症状に悩まされ、日常生活に影響を及ぼすこととなる。 そこで、周手術期の体位や四肢の屈曲・外転・回旋において、人体にどの程度の圧力とせん断力が加わっているのかを測定し、神経への影響についても測定する。これらの結果をもとに、圧力・せん断力の作用が神経に与える影響についてコンピューターシミュレーションを行い、解析・数値化することで、時間管理等の予防の一助となる。
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研究実績の概要 |
周手術期の末梢神経損傷については、圧迫と牽引が主な原因とされており、特に全身麻酔下では、筋緊張が低下しており、骨、人体、手術台などによる圧迫や関節が過伸展・過屈曲を受ける機会が多いとされ、体位変換に伴う四肢の回旋や血管のねじれなども神経の血行障害を助長し損傷をうけやすい状況にある。そのため、手術体位による圧力を測定した研究は、いくつか見受けられるが、褥瘡でも問題とされる32mmHgの毛細血管圧を超えているかどうかを検討するまでであり、明確な数値は明らかにされていない。また、剪断力を測定するセンサーで薄型のものは流通しておらず計測すること自体が困難である。 そこで、手術時の体位や良肢位とされている体位時の圧力・牽引力・剪断力の有無と圧力値を数値化するため、共同研究者と共にセンサーの作成を行い、臥床中のみでなく、下肢等を動かした際の圧力の詳細な変化においても測定を試みている。 また、流通している圧力分布センサー(SRソフトビジョン)を使用して、セッティングした後のみでなく、手術体位のセッティングのための準備時にどの程度の圧力変化が生じているかを実験・測定を行っている。当初他動的な動きによる圧力の変化については予定していなかったが、実験により圧力変化が見受けられている。研究の実施予定として、圧力の変化、剪断力の変化を確認終了後に、学会等への発表を予定している。 更に、圧力がかかった際の神経への影響については、エコーを用いて方法等を検討している最中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
薄型のセンサーを作成し、実験を行っている。体位を変更している最中にも圧力変化があるのかを確認している。エコーを使用してレビテーター使用時や下肢を動かしたときの変化を確認している最中である。エコーでの描出が不鮮明なものもあり、時間を要している。これら以外は大幅な遅延はなく経過している。
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今後の研究の推進方策 |
薄型の圧力センサーの作成について継続して行い、より広範囲なデータを確認するために追加で作成を行っている。また、圧力値が確認できた後に、神経への影響を可視化できるようにしていく予定である。 これら2つのデータを合わせて、圧力と神経の影響から末梢神経損傷の予防につなげる。
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