研究課題/領域番号 |
22K10924
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
|
研究機関 | 札幌市立大学 |
研究代表者 |
牧田 靖子 札幌市立大学, 看護学部, 講師 (80833110)
|
研究分担者 |
松浦 和代 札幌市立大学, 看護学部, 教授 (10161928)
中島 陽子 釧路工業高等専門学校, 創造工学科, 准教授 (20217730)
本間 宏利 釧路工業高等専門学校, 創造工学科, 教授 (80249721)
|
研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 乳児虐待 / 虐待リスク / 予測システム / 児童虐待 / 乳児 / AI / リスク要因 / リスク予測システム |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、AIにより乳児虐待リスク要因を判別し、「乳児虐待リスク予測システム(仮称)」プロトタイプの開発、その試用と精度評価、を行うことである。 研究協力施設の過去3年間蓄積した医療記録・看護記録・外来診療録等から、新生児・両親のデータ、新生児の退院後から1歳に至るまでの乳児虐待発生状況(帰結)を収集しAIにより解析する。データベース化したデータを基に、「乳児虐待リスク予測システム(仮称)」プロトタイプを作成、アプリケーション化を行う。 研究協力施設の看護師を対象に、概算100件の事例についてアプリケーション試用データを収集し「乳児虐待予測システム(仮称)」プロトタイプの精度評価を行う。
|
研究実績の概要 |
本研究(全体構想)は、「乳児虐待リスク予測システム(仮称)」の構築に向けて、北海道内の周産期母子医療センター機能を有する総合病院と協働して進める。研究は、①データ収集、②ICT利用によるデータ集約とデータベースシステム等の構築、③AIによる乳児虐待リスク要因の判別、④乳児虐待リスク予測システムプロトタイプの開発、⑤プロトタイプの試用と精度評価の5段階ですすめる。 2022年度は、研究協力施設の医療記録・看護記録データを統一するための、データ書式変換と抽出のためのデータ集計システムを整備した。データは、a虐待リスクなし・虐待なし、b虐待リスクなし・虐待あり、c虐待リスクあり・虐待なし、d虐待リスクあり・虐待ありの4群に分類して収集し、現在、札幌、釧路、砂川の研究対象施設3施設についてデータを入力している。2022年度は、コロナ禍の影響や、対象施設の電子カルテの変更等に伴い、手続き等に影響を受け、ややデータ入力が遅れた。 現在、①については、釧路の研究対象施設で150件程度のデータについて入力を完了した。砂川の研究対象施設では600件程度のデータを精査している。札幌の対象施設は、データ抽出に時間がかかっており、現在入力途中の段階である。並行して、釧路のデータについては、研究②、③の解析を進めている段階である。 研究分担者とは、1回/月に定例会を実施し、研究の進捗確認、役割分担の確認、情報共有を実施している。引き続き、事象発生前の周産期・新生児期において、乳児虐待の発生を未然に防止することを目的に研究を進めている。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ禍に直面したことと、研究対象施設の電子カルテ変更に伴い、一部の研究対象施設からのデータ抽出がやや遅れた。現在1施設のみ、データ集計システムへのデータ入力を完了したところである。この1施設の解析をすすめるのと並行して他の2施設のデータ集計、解析をすすめる予定である。
|
今後の研究の推進方策 |
2022年度から実施したデータ入力のうち、釧路のデータについて解析をすすめ、データベースシステム等の構築、AIによる乳児虐待リスク要因の判別を行う。結果について、今年度「日本子ども虐待防止学会」へのエントリーを考えている。可能な限り、砂川、札幌のデータもAIによる乳児虐待リスク要因の判別まで終了し、乳児虐待リスク予測システムプロトタイプの開発につなげる予定である。
|