研究課題/領域番号 |
22K10947
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
菅原 明子 東北大学, 医学系研究科, 助手 (30783899)
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研究分担者 |
塩飽 仁 東北大学, 医学系研究科, 教授 (50250808)
入江 亘 東北大学, 医学系研究科, 助教 (60757649)
吉田 詩織 東北大学, 医学系研究科, 助教 (60823391)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 親子のコミュニケーション / 親ががん / 親が病 / 子供への説明 / 子どもの情報ニーズ / 家族レジリエンス / 家族機能 / 親が病気 / 子供の情報ニーズ / 子供へ説明 |
研究開始時の研究の概要 |
我が国において、がんは国民の2人に1人が罹患し、子育て中のがん患者は年々増加している。子供を持つがん患者にとって「子供への対応」は大きな生活上の課題の一つであり、今後の子育てや自身の病気の説明に悩む。子供は、親ががんを治療する中での身体的心理的な変化を日常的に感じ取る。一方で、親ががんであることを伝えられない場合、心理社会的に大きな影響を及ぼすことがわかっている。がん患者と子供、家族での病気にまつわるコミュニケーションを促進し支える支援が継続的に必要である。そこで本研究では、日本におけるがん患者とその子供の病気にまつわる親子のコミュニケーションの質に焦点を当て調査を実施する。
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研究実績の概要 |
がんを持つ親と子供のコミュニケーションの質や、子供への心理社会的影響の特徴を経時的に捉え、日本におけるがん患者と子供の間における病気にまつわるコミュニケーションを支える基盤形成を目指し、本年度は研究に用いる概念の吟味と研究の計画の準備を行った。 親子のコミュニケーション基盤における主要な概念として、家族全体の持つ力、成長する動的な家族像に注目し概念を整理した。また、家族全体が力を発揮できる基盤である家族機能についても概念を整理した。 これらの家族の在り様を捉える概念を中心に研究デザインの検討を継続している。日本の家族の文化的な背景、親子間の特徴をどのように的確に反映するのか現在も検討を重ねている段階にある。特に、家族の在り方、家族全体が持つ力をどのように捉えるのか、使用尺度の吟味が必要であり、大きな課題と捉えている。加えて、研究を行うにあたって家族の力は変化や危機に見舞われた家族全体の促進因子でもあり保護因子にもなりうる。使用尺度の吟味に加えて研究デザインを慎重に検討する。また、日本の家族背景に伴い変化するであろう親子のコミュニケーションにおいても使用尺度の課題があり、検討をしている。国外において多くの研究に使用されている尺度が、日本語版が存在しない、本研究対象者(親の持つ疾病、子供の対象年齢の適応範囲)への適応の可否に判断が必要など、課題が多い。国内外の研究の動向を踏まえ今後も継続し慎重に準備を重ねる必要がある。 次年度は研究を計画をさらに洗練させ、調査を実施していく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
調査実施には至らなかったが、研究に用いる概念がより明確となり、研究計画を洗練することができた。
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今後の研究の推進方策 |
今後は研究計画の準備と調査実施、分析を進める。結果がまとまり次第、学会報告、論文投稿を順次進めていく。
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