研究課題/領域番号 |
22K10963
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
|
研究機関 | 天使大学 |
研究代表者 |
田中 さおり 天使大学, 看護栄養学部, 准教授 (00559825)
|
研究分担者 |
茎津 智子 京都光華女子大学, 健康科学部, 教授 (10177975)
日沼 千尋 天使大学, 看護栄養学部, 教授 (40248927)
伊織 光恵 天使大学, 看護栄養学部, 講師 (40736287)
|
研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2025年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
|
キーワード | 成長ホルモン治療 / 子ども / 家族 / ピア・サポートプログラム |
研究開始時の研究の概要 |
成長ホルモン治療(以下GH治療)は、アドヒアランスの低下が治療効果に影響するため、子どもと家族が主体的、意欲的に治療を継続するための支援が重要となる。これまでの我々の調査からGH治療中の子どもと家族は、同じ治療を受けている子どもと家族との交流を望んでおり、ピア(peer)同士の交流は、子どもと家族のGH治療に対する主体的な取り組みを促すことが期待できる。 そこで本研究では、GH治療を受ける子どもと家族を対象としたピア・サポートプログラムを開発・実践し、その効果を検証する。本研究が目指すピア・サポートプログラムは、子どもと家族のGH治療に対するアドヒアランスやQOLの維持向上に寄与する。
|
研究実績の概要 |
2022年度は、これまでの研究成果や文献検討を踏まえ、成長ホルモン治療(以下GH治療)中の子どもと家族の治療継続を支えるピア・サポートプログラムを作成し、GH治療中の子どもをもつ母親を対象に月1回、合計3回のピア・サポートプログラムを6月~8月の期間に実施した。プログラムには3名の母親が参加した。プログラムでは毎回、この場で話されたことは外部では話さない、お互いの発言を否定しない、話したいこと聞いてほしいことを話すといった基本的なルールを確認した上で、60分間のフリートークを行った。研究者はファシリテーターとして参加し、参加者同士の話し合いが促進されるように環境を整えた。プログラムの評価は、プロセス評価とアウトカム評価で行い、プロセス評価では、プログラム毎に自作の質問紙を用いて、プログラムの満足度について調査した。またプログラム終了1か月後にインタビュー調査を行い、プログラムの運営(実施時期や時間、回数、参加人数など)について参加者の意見を聞いた。アウトカム評価では、プログラム参加前後の自己効力感やQOLの変化、GH治療に対する考え方や子どもへの接し方の変化等について質問紙やインタビューを用いて調査した。現在調査内容について分析を進めている。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初、2022年度はピア・サポートに関する先行研究の整理を予定していたが、予定より早く文献の整理が進み、ピア・サポートプログラムの作成と実施を行うことができたため、概ね順調に進展していると考えている。
|
今後の研究の推進方策 |
今後は、母親を対象に実施したプログラムの成果を分析し、GH治療中の子どもをもつ家族を対象にしたピア・サポートプログラムの効果と課題を明らかにする。また、子どものピア・サポートプログラム実施に向けて準備を進める。
|