研究課題/領域番号 |
22K10966
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
|
研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
井出 由美 昭和大学, 保健医療学部, 講師 (80644591)
|
研究分担者 |
小林 京子 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 教授 (30437446)
福冨 理佳 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 助教 (60826329)
|
研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2027-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2026年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2025年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
|
キーワード | NICU看護 / 新人看護師 / 移行支援 / 現任教育 / 実装研究 / NICU / 教育プログラム |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、我々がこれまでに開発した「NICUの新人看護師を対象とした教育支援プログラム」を用いて、以下の4点を明らかにすることを目指し、それらの結果から得た知見を基に、「NICU版新人看護職員研修ガイドライン」を編纂する。 1)TSP-NICUを標準的なプログラムとして洗練するために、カリキュラムの合意形成を図る。 2)TSP-NICUの普及を促進する変革者に必要なスキルと役割開発を支援する方策を導き出す。 3)TSP-NICUを導入する際の障壁および阻害要因、それらを解決する実装戦略を明確にする。 4)段階的にTSP-NICUの実施施設を増やし、介入効果の検証および実装戦略の評価を行う。
|
研究実績の概要 |
本研究の目的は、我々がこれまでに開発した「NICUの新人看護師を対象とした教育支援プログラム(以後TSP-NICU)」を用いて、その実用化および普及である。そのために、以下の4点を明らかにすることを目指し、それらの結果から得た知見を基に、「NICU版新人看護職員研修ガイドライン」を編纂したい。 2022年度は、TSP-NICUの周知活動および遠隔でのプログラム実施、評価を行った。 1つ目に、TSP-NICUの実用化および普及に向けた周知活動である。多施設での採用および実装の可能性を探り、具体的な実装戦略の検討に着手するため、第32回日本小児看護学会学術集会にてテーマセッション「NICUにおける新人看護師の教育を充実させよう!~Transition支援プログラムの普及と実用化を目指して」を企画、開催した。これまでの研究の経緯およびTSP-NICUの概要、成果等を紹介し、自施設の課題を解決するためにTSP-NICUが活用可能か?自施設にTSP-NICUを取り入れる場合に、どのようなことが阻害因子や障壁となるか?阻害因子や障壁を乗り越えるために必要な方策等について、意見交換を行った。このテーマセッションで得られた示唆は、今後、予定している調査の計画に反映する。また、参加者は、全国の周産期母子医療センターに所属し、TSP-NICUに関心を持ち、導入の可能性を示したため、今後の研究実施施設の候補になり得る。 2つ目は、遠隔でのTSP-NICUの実施、評価である。研究者が、オンライン会議システムを用いて遠隔でTSP-NICUの講義をリアルタイムで行い、その効果を検証した。現在、結果は分析中である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
これまでの研究成果の公表および周知活動を優先したため、当初、2022年度に予定していた調査研究が実施に至らなかったため、この実施に向けた準備に早急に着手する。
|
今後の研究の推進方策 |
当初、2022年度に予定していた調査研究の実施に向けた準備に早急に着手する。これまでの研究および2022年度の進捗内容から、新たなプログラムを採用するためには、看護部門のトップマネージャーの意思決定が重要となることが明らかとなった。NICUという施設内においてコアな領域での課題について、看護部門のトップマネージャーの理解を促し、採用の意思決定を促進要因および阻害要因を明らかにする必要性が生じた。この新たな課題は、TSP-NICUの普及にとって重要なテーマであり、取り組みを計画していく予定である。
|