研究課題/領域番号 |
22K10967
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 関東学院大学 |
研究代表者 |
青木 由美恵 関東学院大学, 看護学部, 教授 (60347250)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | ヤングケアラー / リフレクション / 支援者 / 支援プログラム / 若者介護者 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は次の3段階で進める。まず、地域において子ども・若者を対象とした様々な支援活動に従事している各種専門職および地域住民が、ヤングケアラー・若者介護者を支援している内容と課題について明らかにする。次に、その結果から支援内容や課題を検討し、支援のためのプログラムを作成・実施する。最後に、支援のためのプログラムの実施とその結果の分析・評価を通じ、プログラムの効果と課題を明らかにし、プログラムの修正・改良をする。
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研究実績の概要 |
今年度は本研究の【第1段階】として、専門職および地域住民のヤングケアラー・若者介護者支援に関するインタビューデータの収集を計画した。そのため、2017年度からのヤングケアラー・若者介護者に関する先行研究での調査協力者、および病院看護師の中から施設長等を通して研究依頼に向け準備を進めた。さらにその協力者らの紹介による講演等をしつつ、子ども支援活動ボランティアらも加え、インタビュー対象者の選定を進めた。実際にインタビューに至った事例については、データとして蓄積している。インタビューで語られた内容は、大変示唆に富み、引き続きのインタビュー調査への参考としながら進めている。 また同時に、本研究への協力依頼に際し、当該施設における研究倫理審査が必要な例があり、依頼施設の研究倫理審査委員会への申請手続きを進め、年度末に承認を受けることができた。 さらに本研究の【第2段階】として、専門職および地域住民のヤングケアラー・若者介護者支援に関する対応事例の分析から支援プログラムの作成への計画をしている。そのため、次の段階において、子ども・若年介護者対策の先進国であるイギリスにおける情報交換と成果発表を行う計画である。そこで、2023年度~2024年度にかけて開催される学会等の専門分野及び時期について情報収集をし、検討した。現在の研究の進捗状況及びそれらの学会等の開催情報、そして大学の教育業務のスケジュール等を照らし、現状までの成果の共有と、イギリスにおける支援プログラムに関する情報交換をまず現時点で行うこととした。実際にイギリスにおける支援の見学・聞き取りをしながら情報交換を行い、その支援についての理解を深めるとともに、本研究課題として取り組むべき方向性を確認した。 なお成果発表としての学会報告については、本研究期間の終盤において適切な学会等の開催があるかどうか、引き続き情報収集をしている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
今年度は本研究の【第1段階】として、専門職および地域住民のヤングケアラー・若者介護者支援に関するインタビューデータの収集を計画したが、予定事例数に達していない。その理由としては、1点目は、対象者の所属施設を通してのインタビュー依頼が必要なケースについて、当該施設の研究倫理審査委員会への申請手続きに時間を要したことがある。2点目は、インタビュー対象者へのアクセスのため、紹介者の依頼を受け、本テーマに関する講演依頼などの応えながら、対象者へのこれまでの研究成果の発信とともに啓発を行い、よりよいインタビューデータの収集のために時間を要したことである。3点目は、本研究の【第2段階】で対応事例の分析から支援プログラムの作成への計画をしており、そのために子ども・若年介護者対策の先進国であるイギリスにおける情報交換と成果発表を行う計画をしているが、研究の進捗状況と学会等の開催状況などを鑑みて、イギリスにおける情報交換を前倒しにして実施したことである。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き【第1段階】のインタビューデータの収集を進め、予定事例数を目指す。インタビュー対象者へのアクセスおよび今後の作成プログラムによる介入のため、本テーマに関する講演依頼などの応じながら啓発を行い、よりよいインタビューデータの収集のために時間を要したことである。【第2段階】以降で成果発表として計画している学会報告については、本研究期間の終盤において適切な学会等の開催があるかどうか、引き続き情報収集をし、成果の公表及び還元方法を検討する。
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