研究課題/領域番号 |
22K10968
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 名古屋女子大学 |
研究代表者 |
橋本 侑美 名古屋女子大学, 健康科学部, 講師 (30888748)
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研究分担者 |
大橋 麗子 名古屋市立大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (90612614)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2025年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 新生児看護 / 新生児蘇生法(NCPR) / シミュレーション教育 / 学習理論 / 看護実践能力 / 看護教育 / 継続学習 / プログラム開発 / 新生児蘇生法(NCPR) / 看護職 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、NICUを持たない施設の看護職のニーズに特化した新生児蘇生法学習プログラムの開発を目指す。まず、NICUを持たない施設の看護職が、専門医の立ち合いがない正常分娩で経験している新生児蘇生事例の特徴を明らかにし、必要とされる新生児蘇生法の知識・技術を明確にする。これらを学習プログラムに反映させることで、NICUを持たない施設の看護職が、起こり得る新生児蘇生場面をシミュレーション学習として経験する機会と実践内容を振り返る機会を設定する。さらに、NICUを持たない施設の看護職が、自ら知識・技術の振り返りができる評価表を作成し、継続的に実践につなげることができるプログラムの開発を目指す。
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研究実績の概要 |
日本における分娩の75%はNICUを持たない施設であり、正常分娩では専門医(新生児科医・小児科医)の立ち合いがない。しかしながら、正常分娩であっても出生新生児の15%は呼吸を確立するために刺激や吸引等、何らかの医療的処置を必要とする。そのため、NICUを持たない施設の看護職には、出生直後の新生児の異常を認識・評価・介入するための知識・技術・実践能力が求められる。本研究では、NICUを持たない施設の看護職のニーズに合わせたシミュレーション学習プログラムを開発し、看護職の臨床判断能力、看護実践能力の向上を目指す。 令和4年度は、「NICUを持たない施設における新生児蘇生法(NCPR)講習会受講の現状と実践における課題」について、2020年~2021年度にかけて行った質問紙のデータ分析および、学会誌への投稿準備を進めた。今回の調査は、NICUをもたない1施設で分娩に携わる看護職を対象としたものであったが、先行研究と同様に、NICUを持たない施設の看護職は、講習会で学んだ知識・技術を実践の場で活用する機会が少ない、講習会での学びが実践現場での行動につながらない、継続学習の機会が少ないという現状が明らかになった。 また、本年度は、日本における周産期医療の現状、周産期ケアに携わる看護職に対する教育についての文献検討を行った。文献検討の結果から、今後は、周産期ケアに携わる看護職に求められる看護実践能力を明らかにすること、経験を実践につなげていくプロセスを明らかにすることを通して、効果的な学習プログラムの開発と評価指標の検討を目指していく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い、講習会の開催が困難となり、NICUを持たない施設の看護職を対象とした学習ニーズを調査することに至らなかった。
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今後の研究の推進方策 |
令和5年度は、「新生児蘇生場面で求められる看護実践能力」についての概念分析を行い、「新生児蘇生場面で求められる看護実践能力」について明らかにしていく。また、NICUを持たない施設の看護職に対する全国的な質問紙調査を行い、NICUを持たない施設の看護職の主観的看護実践能力、経験している新生児蘇生事例の特徴、実践の中で生じている課題、学習ニーズについて明らかにしていく。さらに、NICUを持たない施設の中で、看護実践能力を獲得している看護職を対象とした面接調査を行い、学習や実践経験から看護実践能力を獲得することにつながった経験の過程を明らかにして、効果的な学習プログラムの開発につなげていく。
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