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『養護教諭に求められる「医療的ケア児」に対応するための研修プログラムの開発』

研究課題

研究課題/領域番号 22K10970
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分58070:生涯発達看護学関連
研究機関広島文化学園大学

研究代表者

岡本 陽子  広島文化学園大学, 看護学部, 教授 (50425138)

研究分担者 高橋 登志枝  広島文化学園大学, 看護学部, 准教授 (60583010)
大野 泰子  広島文化学園大学, 看護学部, 教授 (70446201)
加藤 洋子  帝京科学大学, 医療科学部, 教授 (80636605)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード養護教諭の知識と実践 / 医療的ケア児への対応 / 教員による養護教諭の課題 / 校長による養護教諭の課題 / 介護士による養護教諭の課題 / 医療的ケア児 / 養護教諭 / 養成プログラム
研究開始時の研究の概要

医療的ケアを要する児童生徒が増加するなか,自立支援に向けた教育において、医療的ケア児が安心・安全な環境での学習場の確保,支援する等が特別支援学校のみならず,通常学校においても求められる。しかし,医療的ケア児が在籍している養護教諭は,「医療的ケアの子ども」に積極的に加わっていない現状である。養護教諭には知識技術の修得は必要不可欠であると考え,養護教諭の研修プログラムの開発を行う.

研究実績の概要

本研究は,『養護教諭に求められる「医療的ケア児」に対応するための研修プログラム
開発』をテーマとした研究である.学術的論文がみられないなか,医療的ケア児が安全安心できる学びの場とするために健康管理を担う養護教諭の役割として,医療的ケア認定特定行為業務従事者となる教員や介護者支援を,養護教諭が行う活動に位置づけするための研修プログラムの開発を目的とした.2022年では,先行研究等を参考にし,養護教諭対象に「医療的ケア」の実態調査を管理各学校における管理者や養護教諭や認定特定行為業務従事者となる教員や介護者対象に実施した2023年度では,調査結果の回収後のデータ処理と解析を進めた.ただ,「医療的ケア児の対応」の調査については,対象として,特別支援学校及び一般校としたが,回収が進まず,困難を極めた.「科研の調査」と明記したにもかかわらず,回収の悪さについては,今後増加が予測されてはいるものの,「医療的ケア児」についての知識・認識がない,という結果であった.養護教諭職務内容については,医療的ケア児の「在籍する学校」「在籍していない学校」とも,管理職からは,「看護能力」は最も高く期待されていた.しかし, 医療的ケア児の対応では,言葉だけでなく,情報の伝達手段として用いられる「コミュニケーション」については,「期待されていない」結果となり,重要性が理解認識されていないことが明らかになった.このことから今後「医療的ケア」については,養護教諭のみならず,全教職員の研修が求められるとした調査結果をまとめた.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

2022年度及び12023年度においては,新型コロナ感染症拡大の為学校教育体制に余裕が十分でなく,各,教育委員会や学校への理解と調整のために調査実施日程に遅れが生じていた.また,養護教諭への医療的ケア児対応に関する知識と実践状況をアンケート項目に取り入れたが,養護教諭の職務内容として,文部科学省の詳細な見解が示されていないことから、新たな質問項目の作成への研究に時間を要した.結局,医療的ケア看護職員や認定特定行為業務従事者となる教員や介護者対象に求められる知識実践を,養護教諭に求められる「知識・実践」の参考とし,調査を実施した.このことにより,調査の遅れが生じ,現在統計処理・結果の分析を行っているところである.
現在,「養護教諭の医療的ケア児の対応」についての管理職からの養護教諭への「期待」については,まとめ・結論を終えた。さらに現在,養護教諭の実践の実態と課題の有無について分析を行っているところである.

今後の研究の推進方策

本研究は,『養護教諭に求められる「医療的ケア児」に対応するための研修プログラム
開発』をテーマとした研究である.そのために小中学校、高等学校、特別支援学校における管理職、特別支援担当教諭から養護教諭への期待と、養護教諭からは実践と課題とするかについて調査を行った。現在、その結果を分析しているが、今後は、それらの結果を研修プログラムに必要な研修項目として導く研究を行い論文としてまとめる。さらにまとめ論文の発表等を実施していく予定である。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2024 2022

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] 在宅医療が必要な医療依存度が高い障害児(者)と母親の生活の質を高める支援に関する調査研究2022

    • 著者名/発表者名
      加藤洋子
    • 雑誌名

      在宅医療助成 勇美記念財団研究2020年度(前期)一般公募「在宅医療研究への助成」完了報告書

      巻: 1

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 超重症児と母親の在宅ケアの「限界」と「生活の質」の安定に向けた研究2022

    • 著者名/発表者名
      加藤洋子
    • 雑誌名

      広島文化学園大学博士学位論文

      巻: 1

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 養護教諭に求められる『医療的ケア児』への対応-管理職からの役割期待2024

    • 著者名/発表者名
      岡本陽子・大野泰子・高橋登志枝・加藤洋子
    • 学会等名
      全国 看護管理・教育・地域ケアシステム学会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 超重症児(者)の在宅医療の実態とケアによる母親の健康被害解決に向けた検証2022

    • 著者名/発表者名
      加藤洋子
    • 学会等名
      日本看護・教育・福祉研究学会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 超重症児と母親の在宅医療の実態と母親の健康の質の関連要因とその考察2022

    • 著者名/発表者名
      加藤洋子
    • 学会等名
      日本リハビリテーション連携科学学会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 超重症児と母親の在宅医療におけるQOLの検証2022

    • 著者名/発表者名
      加藤洋子
    • 学会等名
      日本社会福祉学会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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