研究課題/領域番号 |
22K10971
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
宮城 由美子 福岡大学, 医学部, 教授 (20353170)
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研究分担者 |
横尾 美智代 西九州大学, 健康栄養学部, 教授 (00336158)
秋鹿 都子 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 准教授 (90342279)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2025年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 食物アレルギー / 学童期 / 外来看護 / 教育プログラム / 外来 |
研究開始時の研究の概要 |
食物アレルギーは、乳幼児期に発症し、適切な病気認知ができる学童期中学年移行に療養行動をあらためて指導されていない食物アレルギー児は、主体的な療養行動を遂行することが困難となっていく。 そのため原因食物の除去過程にある学童期児の、食物除去の改善が得られない事での不安やストレス、困難感などを明らかにし、疾患や治療に関する知識・技術を再構築し、学童期に疾患と共に成長し自己の将来を見据えた治療や生活を構築できるための教育プログラムを開発する。今回のプログラムを用いて、外来で指導を行うことで、学童児が食物アレルギーに対する治療や自身の将来について自ら選択決定できることが期待できる。
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研究実績の概要 |
食物アレルギーは、乳幼児期に発症するが、適切な病気認知ができる学童期中学年以降に療養行動をあらためて指導されていないため主体的な療養行動を遂行することが困難になると考えらえる。そのため原因食物の除去過程にある学童期の子どもが、食物除去の改善が得られないことでの不安やストレス、困難感などを明らかにし、疾患や治療に関する知識・技術を再構築することが必要である。そのため学童期に疾患と共に成長し自己の将来を見据え治療や生活を再構築できるための教育プログラムを開発することが本研究のねらいである。 現在思春期を迎える児童、生徒がアレルギーを抱えながら日常生活を過ごしている彼らの多くが非アレルギーの友人と積極的に関わりを持っており「自分は食べられなくてもTVで話題になっているラーメン店やファストフード店へ一緒に出掛ける」など、TVやネット等のメディアからの影響を受けていることが明らかになっている。そのため、食品選択・食物摂取との関連を量的調査にて明らかにし、2023年度に予定していた学童期の子どもとその保護者への聞き取り調査を実施していく。2023年度に食物アレルギーを持つ学童期・思春期の食行動について記述的研究デザインにて、アンケート調査を進めるための準備を行い2024年3月末に「福岡大学人を対象とする研究倫理」審査に許可を得た。そのため、医師から食物アレルギーと診断され、除去食を経験したことがある学童期・思春期の子どもの診療を行ったことがある医師、および患者会へ研究協力の依頼、自記式質問紙(およびQRコード)の準備を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2023年に予定していた学童期の子どもとその保護者への調査として食物アレルギー児に対して①食物除去の改善が得られないことでの不安やストレス、困難感、②今まで受けた食物アレルギーについての知識、③食物アレルギー児自身によるアナフィラキシーショックに対する対応技術について半構造化インタビューを予定していた。しかし2022年からの国内外のリテラチャーレビューを行う中で、子どもの食物選択要因の1つにマスメディアの影響が明らかになっている。このことから2023年度に予定してインタビューにおいても、食物選択等についてもインタビューする必要性があると考えた。そのため予定していた2023年度研究計画の前段階に量的調査を実施することにした。
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今後の研究の推進方策 |
メディアリテラシー尺度を用いた食物アレルギーを持つ学童期、思春期の食行動についてアンケート調査を実施する。対象は食物アレルギーと医師から診断され、除去食を経験している学童、思春期の子どもである。そのためアレルギー専門医と患者会家族に対して研究依頼を行い実施予定である。 その後、当初予定していた研究内容に食物選択についての項目を追加し、学童期・思春期の食物アレルギー児及び保護者に対して半構造化インタビューを予定している。
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