研究課題/領域番号 |
22K10978
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
緒形 ひとみ 広島大学, 人間社会科学研究科(総), 准教授 (80455930)
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研究分担者 |
矢島 克彦 城西大学, 薬学部, 助教 (70632264)
木村 桃子 (萱場桃子) 筑波大学, 医学医療系, 特別研究員(RPD) (20759055)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 月経随伴症状 / 生活習慣 / 時間栄養学 |
研究開始時の研究の概要 |
月経に伴うさまざまな身体・精神症状(月経随伴症状)は女性の生活の質を低下させ、経済的損失につながることから社会的にも看過できない問題である。月経随伴症状には、年齢や食事、運動、睡眠といった基本的な生活習慣が影響する。本研究では、生物学的に夜型の体内時計を持つ思春期・青年期の学生を対象に、主観的・客観的側面から食事タイミングを含む食事・生活習慣を評価し、月経随伴症状の改善を図る方策を検討する。
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研究実績の概要 |
月経に関連する健康問題の一つである「月経随伴症状」は、下腹部痛、腰痛、倦怠感、眠気、食欲亢進などの身体症状、イライラ、抑うつ、情緒不安定、集中力低下などの精神症状が生じる症状である。中学生と高校生のデータを用いて、月経随伴症状の割合を計算し、また月経随伴症状と生活習慣の関係を検討しているところであるが、現時点では食事や運動よりも睡眠の影響が大きい可能性がある結果となっている。栄養素等摂取状況や運動時間なども考慮し、更に検討を進めていく予定である。
大規模災害発災後の災害対応活動従事時の消防隊員のエネルギー消費量がより精度良く推定できるようになった。これは、大規模災害対応訓練時にその実活動において加速度計と心拍計、双方の利点を生かした推定式を作成することにより、活動毎にエネルギー消費量を推定することによって明らかにできた(Front Physiol. 2024;15:1322881.)。ウェアラブル機器の活動量計と心拍計を組み合わせることで、精度よくフィールドにおけるエネルギー消費量を推定できることから、食事のタイミング(時間栄養学的アプローチ)とともに、月経随伴症状の重症度を体格や摂取エネルギー量と消費エネルギー量で表すエネルギーバランスの視点からも評価する予定である。
我が国の小学生から高校生までの身長・体重データ(学校保健統計調査データ)を用いて、我が国の体格を国際比較した。その結果、小児の成長過程における年齢依存的な身体組成の変化は非常に複雑であり、同じ年齢でも低身長や高身長の場合には特に、従来の基準では誤診する可能性があることを報告した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
課題1の「月経随伴症状と関連がある因子の特定」については、中学生、高校生、大学生のデータを集めて解析を行っている。 課題2の「朝食摂取介入実験」については、倫理委員会の承認を得たため、現在被験者を募集中である。
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今後の研究の推進方策 |
課題1については、データ収集しながら、さまざまな視点で解析する予定である。 課題2については、データ収集・分析を行う予定である。 また関連する実験や調査を行い、月経随伴症状の予防・改善効果について検討していく予定である。
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