研究課題/領域番号 |
22K10989
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
荒木 暁子 東邦大学, 看護学部, 教授 (60251138)
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研究分担者 |
佐藤 奈保 千葉大学, 大学院看護学研究院, 准教授 (10291577)
谷口 由紀子 淑徳大学, 看護栄養学部, 助教 (10791460)
高山 充 東邦大学, 看護学部, 助教 (20623424)
河上 智香 東邦大学, 看護学部, 准教授 (30324784)
天野 里奈 東邦大学, 看護学部, 助教 (90459818)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2024年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 子ども虐待 / 障害児 / リスクアセスメント / 子育て支援 / 手引き |
研究開始時の研究の概要 |
障害児や医療的ケア児の虐待リスクを早期に発見するためのアセスメントツールを開発する。そして、アセスメント結果と連動した看護援助の指針を作成し試行することで、小児科外来・救急外来や病棟での活用可能性について検討する。 子どもの虐待に対しては様々な取り組みが行われているが,深刻な虐待事例が後を絶たない。障害児の虐待のリスクが高いことは従来より知られているが、近年増加している医療的ケア児も、行動上の課題を併せ持つことが多く、子育ては困難である。これらの子どもたちは社会的にも最弱者であり、虐待が発見されにくい状況にあるため、外来や入院中にそのリスクを早期発見し支援につなげることが重要である。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、医療的ケア児を含めた障害児の虐待リスクに関する観察可能なリスクアセスメントの視点を明らかにすることである。 初年度である2022年度は、虐待アセスメント項目試案を作成すべく、文献検討を行った。第29回日本家族看護学会、日本小児看護学会第32回学術集会および日本子ども虐待防止学会第28回学術集会で情報収集を行った。主に海外文献より、身体障害のある子ども、医療的ケアを必要とする子どもに対する虐待に関連し行われている介入、支援を明らかにすることを目的にScoping Reviewを行った。2002~2022年の20年間では、(abuse/neglect /maltreatment)and(children with disabilities/special needs, physical disabilities or physical disability/physical impairment, severe disabilities/multiple disabilities/profound disabilities/complex disabilities, children with medical complexity/children with special healthcare needs/children with medical care needs)and(intervention/program, assessment/evaluation/test)で972件が抽出された。現在、これらの文献をスクリーニング中である。また、国内文献については、障害児&虐待&家族で2010以降の文献検索し、子ども自身、親、家族の関係性のリスク要因などを整理している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究代表者が着任して1年以内であり、研究代表者の学外委員会や学会活動(学術集会長の任命)などにより想定以上の労力と時間を要し、研究実施体制構築までの時間を要した。それにより、文献検討が遅れ、インタビュー計画の策定が遅れた。 研究分担者は、学内での体制変更などによる教育負担の増大により、研究活動の時間と労力を割くことが困難であった。国内文献の検討を担当する研究分担者は、既存文献の読み込み、新たな文献検索に時間を要したため、既存文献との統合や新たな知見の発見には至っていない。先駆的実践者からの情報収集(インタユー)は、文献検討の遅れにより計画策定が遅れたため実施できなかった。 今後の研究遂行については、それぞれに研究者の状況を踏まえ、実施時期や方法を見直しながら取り組むこととする。
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今後の研究の推進方策 |
まず、それぞれに研究者の状況を踏まえ、役割および分担内容の見直しを行う。その上で、2023年上半期に研究実施体制を再構築する。 既に収集済みの文献を分析し、当初予定していた学会発表については、2023年度中に演題登録可能な子ども虐待に関連する学会での発表を目指し文献検討を進め、虐待アセスメント項目案の作成を進める。 当初2022年度中に予定していた先駆的実践者からの情報収集(インタビュー)は、文献検討から作成された虐待アセスメント項目案を基に実施計画を策定する。 7月に研究代表者が学術集会長を務める学会があるため、その終了後には、定期的な会議を持ち、進捗管理および調整を進めていく。
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