研究課題/領域番号 |
22K11002
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
木村 裕治 神戸大学, 保健学研究科, 助教 (80882167)
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研究分担者 |
宮脇 郁子 神戸大学, 保健学研究科, 教授 (80209957)
福田 敦子 神戸大学, 保健学研究科, 講師 (80294239)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 食物アレルギー / 外食 / リスク / 対処行動 / 成人移行期 |
研究開始時の研究の概要 |
成人移行期は自我の成長に伴い社会参加の機会が増え、食物アレルギー患者は養育者以外の食事を食べる機会が増え、外食に伴う心理社会的リスクに伴い、社会参加に否定的な感情を抱くことが指摘されている。看護支援では、より具体的、効果的な支援方法を患者に提示することが求められる。本研究では、①外食に伴う心理社会的リスクおよびその対処行動を把握するための尺度を開発する。②その尺度を用いて外食に伴う心理社会的リスクとその対処行動との関連を把握する。③背景要因、外食のリスク及び対処行動を含めた共分散構造分析によって、リスクへの有効な対処行動を明らかにすることを目的とする。
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研究実績の概要 |
本研究は、成人移行期の食物アレルギー患者の外食に焦点を当て、患者の外食に伴う心理社会的リスクおよびその対処行動を把握するための質問紙を作成し、その信頼性と妥当性を検証することを目的としている。 2022年度は、質問紙案の作成と表面妥当性の検討を計画していたが、国内外の文献からのリスクと対処行動に関する内容抽出に時間を要した。抽出した内容としては、「誤食の恐怖、不安」「他者から理解されないつらさ」「自分の病気を話すことを躊躇する」等の心理社会的要因に関する内容が抽出できた。時間を要した要因としては、「成人移行期」「食物アレルギー患者の外食に伴うリスク」「対処行動」「外食」の言葉の定義について再検討し、定義と質問紙の抽出内容との整合性について複数回にわたって研究者間での議論を重ねたためである。また、成人移行期とは急激に成長し、養育者からの自立と、慢性疾患の管理を自立させていくことが重なる時期であり、項目内容が多岐にわたったためである。 2023年度は引き続き内容の抽出を行い、定義の整合性を確認する。次に抽出された内容について1項目1設問となるように質問項目を作成する。さらに質問紙の回答方法について検討し作成する。その後、食物アレルギー患者に携わる専門職者および患者、家族にその内容を説明し、その内容が、食物アレルギー患者が外食時に感じる心理的反応、すなわちリスク及び対処行動を尋ねる内容として十分であるか、不足はないかを確認し、表面妥当性の検証を行う。作成された質問紙案が完成した段階で本学の倫理委員会への申請を行い、承認を得る。その後、プレテストを実施し、質問師の答えやすさ、答えにくさ、回答の所要時間などを検討、修正の上、本調査を行う。本調査は、項目数の約5倍の対象者数とする。なお、基準関連妥当性および共分散構造分析を行うために既存の尺度、さらには背景要因及び属性についても調査する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2022年度は文献からの項目案作成に取り組むことができたが、食物アレルギー患者の外食に伴うリスクと対処行動についての定義の明確化など、抽出した項目との整合性について複数回にわたって検討を重ねたこと、質問項目の抽出が多岐にわたり、時間を要したためである。
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今後の研究の推進方策 |
質問紙 (案)の作成および表面妥当性の検討を行う。作成された質問紙案が完成した段階で本学の倫理委員会への申請を行い、承認を得た後、プレテストを実施し、質問紙の答えやすさ、答えにくさ、回答の所要時間などを検討、修正の上、本調査を行う。
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