研究課題/領域番号 |
22K11007
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
鶴田 来美 宮崎大学, 医学部, 教授 (30258983)
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研究分担者 |
金子 政時 宮崎大学, 医学部, 教授 (40264387)
吉永 砂織 宮崎大学, 医学部, 准教授 (50560596)
塩満 智子 鹿児島国際大学, 看護学部, 准教授 (90468025)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 子育て中の女性 / 女性の健康 / 体力・運動機能向上 / 健康づくり / 子育て期にある女性 / 健康 / 体力 / 女性の健康支援 / 子育て / 運動機能向上 |
研究開始時の研究の概要 |
“子育ては体力勝負”と言われているにも拘らず、20~40代女性の多くは子育てや家事、仕事で体力を消耗し、心身ともに疲弊している。これからの女性の健康づくりには、子育てに必要な身体活動を軽減・分散させるだけでなく、体力づくりに活かす視点が必要と考える。そこで、本研究では子育て(未就学児)中の女性にターゲットを絞り、体力・運動機能テスト、ロコモ度テストを行う。子育てに必要な体力の過不足及び子育てによる心身への負荷への気づきから、子育て中の女性が積極的に自身の健康づくりに取り組めるよう体力・運動機能向上プログラムを開発する。
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研究実績の概要 |
令和4年度から5年度にかけて、子育て中の20から40代女性を対象に運動・生活習慣に関する自己記入式質問紙調査と体力・運動機能調査を行った。令和5年度の研究目的は、このデータを分析して、子育てに伴う骨格筋系の形態不良、運動機能低下、体力不足・偏重等の特色を明らかにすることである。子育て中(乳幼児)女性約50名に実施した調査から、乳児を育児している36名を対象とし、そのデータを分析した。年齢は25歳から44歳、雇用形態を問わず就業者は61.2%であった。 質問紙調査の結果、全ての者が育児には体力が必要と認識している一方、6割が自身にその体力がないと感じていることが明らかになった。また、産後1年未満であるにも関わらず、4人に1人がBMI 18.5の痩せに該当しており、25以上の肥満者は13.9%であった。 体力測定の結果では、特に筋力の評定が低く、筋持久力や柔軟性においても課題がみられた。このような状況から、20~40代の女性は痩せ願望や運動習慣の欠如により、子育てに必要な体力が十分に備わっていない可能性が推察された。また、移動機能を評価するロコモ度テストの結果からは、積極的に身体を動かしたいと希望しているにもかかわらず、約半数が移動機能が低下している状態を示すロコモ1に該当することが明らかになった。 育児中の女性は、産後の身体変化と育児により、日常生活に様々な支障が生じている実態を客観的に示すことができた。骨格筋系の形態については、反り腰や猫背、ストレートネックなどもみられた。 子育てに必要な体力とその過不足を評価し、子育てに必要な身体活動を軽減・分散させつつ、体力づくりに有用な体力・運動機能向上プログラムを提供する必要性が示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
乳幼児健診等で1回に30名程度を対象に調査することを計画していたが、コロナ禍、集団を対象とした30分程度の調査を行うことは厳しい状況であった。そのため、1回に5~6名程度の少人数ずつで調査を実施した。200名を目標としていたが、50名程度を対象に調査を実施することができ、必要なデータを取得することができたため、おおむね順調に進展していると判断した。
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今後の研究の推進方策 |
これまでの調査では、子育て中女性の健康づくりを支援する必要性が示唆された。一部の地域での調査結果であるため、他県でも追加調査を行い、地域性も検討する予定である。最終年度であるため、本研究成果を題材に行政と共同でセミナーを開催し、子育てを健康づくりに反映するための支援について検討していきたいと考えている。
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