研究課題/領域番号 |
22K11014
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 愛媛県立医療技術大学 |
研究代表者 |
今村 朋子 愛媛県立医療技術大学, 保健科学部, 准教授 (20458095)
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研究分担者 |
井上 明子 愛媛県立医療技術大学, 保健科学部, 講師 (90634402)
瀧本 千紗 愛媛県立医療技術大学, 保健科学部, 助教 (50806768)
和泉 千恵子 愛媛県立医療技術大学, 保健科学部, 助教 (50991858)
伊藤 美香 愛媛県立医療技術大学, 保健科学部, 助教 (50791026)
山下 玲子 愛媛県立医療技術大学, 保健科学部, 特定教員 (00942351)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 助産学生 / 臨床推論 / 分娩進行 / 自己学習支援システム / 触診 / 内診 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、助産学生が分娩進行状態を「手」で診て、そこで得られた所見を臨床推論へとつなげる能力を向上させるための自己学習支援システムを開発することである。学生が、短時間で変化する分娩に対応するためには、分娩進行の診断のみならず、そこから次の推論を導く「臨床推論」の能力を向上させる必要がある。それを実現するために、研究者がこれまでに開発した生体モデルと、学生の診断や推論を促すための新たなWeb学習管理システム「臨床推論学習教材」を組み合わせて自己学習を支援する新たなシステムの開発を目指している。
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研究実績の概要 |
本研究では、分娩進行を「手」で診て臨床推論につなげる自己学習支援システムを開発することがゴールであり、研究計画は、【自己学習支援システム教材開発】と【学生の自己学習への活用と調査】の大きく2つの工程に分け、それぞれの成果をフィードバックしながら、試作開発→プレテスト→修正のプロセスを繰り返すことで教材を洗練させることである。 2年目であるR5年度は、【教材開発 A/B/C】の工程の中で、「教材開発C:「手」を磨くトレーニング教材」を中心に進めた。「教材開発C」について、昨年開発したトレーニング教材について改良が必要な部分が多く見つかったため、研究者間の協議や学生の感想聴取、製作業者との打ち合わせが主であった。改良した内容としては、子宮口の形状と、骨重責を可視化した児頭パーツについて、実物に近づけることや、内診時の操作により理解しやすい形状となるよう工夫を行った。さらに、モデルの設定が簡便にできるような固定具の改良を行った。また、外診・内診一体モデルの外診を行う際の母体腹部パーツの形状について、改良を行うことで、より中の胎児を観察しやすいものにすることができた。 「教材開発A:臨床推論クイズ」については、今年度予定していた、新たなシナリオ作成は行えなず、シナリオにつながる事例情報の蓄積のみにとどまった。 「教材開発B:臨床推論学習オンライン教材」の開発については、説明動画を増やしていくことはできた。 次年度は、R5年度に改良した「教材開発C:「手」を磨くトレーニング教材」を使用しながら、それを活かしたシナリオの追加をしていく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
シナリオ作成をおこなうメンバーの減少により、予定していたシナリオ作成ができなかった。また、開発中の「手」を磨くトレーニング教材について、多くの改善点が見つかったため、その改良に時間を費やしたため、研究の進捗が遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
R6年度の予定は以下のとおりである。 【教材開発】 ①教材開発A:シナリオ作成:今年度も追加事例のシナリオを作成し、事例の幅を広げる。②教材開発B:上記シナリオを、Moodleを活用したオンラインに組み込む方策を模索し、臨床推論学習オンライン教材の開発に近づけていく。なお、昨年の解説動画はそのまま活用するとともに、新たなシナリオの解説動画を追加で作成する。③教材開発C:手を磨く教材の整備:R5年度に改良したパーツを実際に使用して、クイズを学生に活用する中で、完成させるとともに、パーツを増やしていく。 【学生への活用と調査】 R5年度も、学生への教材活用までは行っているが、詳しい調査まではできていない。そのため、R6年度は、学生のクイズへの回答状況の分析やアンケート調査を開始していく予定である。
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