研究課題/領域番号 |
22K11051
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 武庫川女子大学 |
研究代表者 |
藤田 優一 武庫川女子大学, 看護学部, 教授 (20511075)
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研究分担者 |
植木 慎悟 九州大学, 医学研究院, 准教授 (10779218)
福井 美苗 武庫川女子大学, 看護学部, 助教 (70882207)
北尾 美香 武庫川女子大学, 看護学部, 講師 (90779224)
小笠原 史士 武庫川女子大学, 看護学部, 助教 (90911404)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 入院環境 / 新型コロナウイルス / 子どもの権利 / 付き添い / 小児看護 / 感染対策 / 入院 |
研究開始時の研究の概要 |
新型コロナウイルス感染症の拡大によって、小児病棟では親の付き添いの制限、面会禁止など子どもの権利が養護されていない状況がある。また、親が付き添う際には、睡眠がとれない、食事がとれないなど親の負担は大きい。本研究では3段階の研究を通して、看護師長よりコンセンサスの得られた「子どもの権利擁護や親の負担軽減と両立できる感染予防策」および、親が賛同する「子どもの権利擁護や親の負担軽減と両立できる感染予防策」を明らかにする。これらの研究結果をもとに『感染対策と子どもの権利擁護、親の負担軽減の両立を目指した入院ガイドライン』を開発する。
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研究実績の概要 |
令和4年度は、9月から3月にかけて、小児病棟の看護師長、副看護師長9名を対象に、コロナ禍において入院する子どもや親への感染対策を行いつつ実施している子どもの権利擁護、親の負担軽減の工夫点について、インタビュー調査を行った。 付き添いや面会に関する子どもの権利擁護への工夫点については、13コード(以下、「」で示す)を抽出し、4つのカテゴリ(以下、【】で示す)に類型化された。【家族間のつながりへの支援】は「乳幼児が一人で入院する場合は、院内のスマートフォンとWi-Fiで、テレビ電話を24時間つないでいつでも会話ができるようにする」などがみられた。【子どもの遊びへの支援】は、「保育士が病室を個別に訪問して、年齢に応じた遊びを行う」などがみられた。【学習の機会の保障】は、「院内でも学校の授業を受けられるように、院内に無料のWi-Fiを導入する」がみられた。【院内のイベントの開催】は、「クリスマス会、夏まつりなどの季節の行事は、集団ではなく個別で実施する」などがみられた。 付き添いや面会に関する親の負担軽減への工夫点については、22のコードを抽出し、4つのカテゴリに類型化された。【付き添い交代への配慮】は「個室であれば、親の付き添い交代や面会は許可する」などのコードがみられた。【付き添う親への精神的な支援】は、「保育士が付き添う親と時間を調整して、使用していない個室で親が休憩できるようにする」などがみられた。【付き添う親への入院生活の支援】は、「動画視聴やビデオ通話ができるように、院内に無料のWi-Fiを導入する」などがみられた。【面会ができない親への配慮】は「面会ができないときは、医師・看護師が毎日電話をする」などがみられた。 現在はこの結果をふまえて、第2研究のデルファイ法の倫理審査書類を作成中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
令和4年は新型コロナウイルスの蔓延もあり、病院の研究の受け入れ体制が良くなかったためやや遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
第2研究の結果を見ながら、第3研究の倫理審査書類を作成していく。 第3研究はアンケートモニターに登録している母親を対象とすることを考えているため、調査期間は短期であることが予測され、今年度中に実施する予定である。
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