研究課題/領域番号 |
22K11059
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
大北 真弓 三重大学, 医学系研究科, リサーチアソシエイト (30806914)
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研究分担者 |
岩本 彰太郎 三重大学, 医学部附属病院, 准教授 (20456734)
宮崎 つた子 三重県立看護大学, 看護学部, 教授 (30314115)
村端 真由美 三重大学, 医学系研究科, 准教授 (30363956)
松岡 真里 三重大学, 医学系研究科, 教授 (30282461)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 痛み / 採血 / 緩和 / 重症心身障害 / 穿刺 / 看護 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、言語で痛みを伝えることが難しい重症心身障害児(者)の「痛みを伴う処置またはケア」に着目し、彼らの痛みに関する親と医療者の認識と緩和ケアの実態を明らかにし、効果的な緩和ケア方法を検証することを目的とする。 この目標を達成するために、まず、侵襲的な医療的ケアを自ら行うことや子どもが痛みを伴う処置を受けることに関する母親の認識について面接調査を行うと同時に、「穿刺場面」での痛み緩和ケアの実践をシステマティックレビューで明らかにする。次に、「穿刺場面」での医師・看護師の認識と実践に関する実態調査を行う。最後に、「穿刺場面」で緩和ケアを実践し、痛み反応を事例ごとに検証する。
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研究実績の概要 |
本研究は、言語で痛みを伝えることが難しい重症心身障害児(者)の痛みに関する取り組みとして、「痛みを伴う処置またはケア」に着目し、重症心身障害児(者)の痛みに関する親と医療者の認識と緩和ケアの実態を明らかにし、効果的な緩和ケア方法を検証することを目的としている。 2022年度は、その第一段階として、言葉で意思を伝えることが難しい重症心身障害の子どもの採血に付き添う母親の認識と取り組みを明らかにし、障害をもつ子どもに対する効果的な緩和ケアを検討する一助とするためにインタビュー調査を実施した。 当初の予定では、2023年度中に調査を終えて結果をまとめる予定であったが、取り組みの開始が遅れ、9月に倫理審査委員会で承認を得た。さらに、業務多忙で調査に出ることができず、2023年3月から調査を開始した。幼児期の子どもをもつ母親を対象にしたが、対象が少なく、学童期までを対象とすることに変更した。 インタビューでは、障害のある子どもだからこそ気づいて欲しいことや、母親として工夫して関わっている点などが語られ、重症心身障害児の採血場面における効果的な緩和ケア介入を検討する上で重要な知見が得られた。引き続き、調査を行っていく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2022年度の研究スケジュールが遅れた理由として、第一に、前の課題研究の成果をまとめていたため、本研究課題の取り組みの開始が遅れたこと、第二に、教育活動に追われて研究の時間を確保することが難しかったことが挙げられる。
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今後の研究の推進方策 |
現在、第一研究のインタビュー調査を進めている。研究協力施設において、対象者リストを作成していただいたため、2023年7月末までに10名程度の面接を終了する予定である。面接で得られたデータは、その都度、文字化して分析を行い、データの飽和を見ながら、調査を終了する。データの分析は、2023年12月末までに終了し、2024年3月末までに論文を執筆する予定である。同時に、言葉で痛みを伝えることが難しいこどもの痛み緩和ケアの実践を文献検索し、スコーピングレビューする。
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