研究課題/領域番号 |
22K11060
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
副島 尭史 神戸大学, 保健学研究科, 准教授 (00768989)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 小児・AYAがん経験者 / 患者経験 / Quality of Life / 治療・健康管理と就労の両立 / 小児がん / 思春期・若年成人期がん / サバイバーシップケア / 長期フォローアップ / ケアの質 |
研究開始時の研究の概要 |
小児がん/思春期・若年成人(AYA)がんの生存率は向上し、小児・AYAがん経験者が増加している。また、小児・AYAがん経験者は多様な身体的・心理社会的課題を抱えるため、サバイバーシップケアが必要とされているが、このサバイバーシップケアの質に対する評価手法の確立はなされていない。 本研究では、医療・ケアの質を評価する上で患者経験(PX)が着目し、小児・AYAがん経験者のサバイバーシップケアに対するPXの評価方法の開発、サバイバーシップケアにおけるPXの実態調査、PXが健康関連アウトカムに与える影響の解明、サバイバーシップケアにおけるPXの臨床応用を目指す。
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研究実績の概要 |
1.実施概要:本研究は、サバイバーシップケアにおける小児・AYAがん経験者の患者経験(Patient eXperience:PX)を評価できる尺度を開発し(目的1)、PXの実態およびPXと健康関連アウトカムの関連を明らかにする(目的2)。さらにサバイバーシップケアに対するPXの評価を臨床で可能にするツールを開発する(目的3)。本研究の知見は小児・AYAがん経験者のサバイバーシップケアに対するPXを理解し、サバイバーシップケアの内容・提供体制を改善することに寄与できると考える。 2.実施内容:小児・AYAがん経験者のサバイバーシップケアに対するPXを測定する尺度について文献レビューを行い、Arora et al.(2012)により作成された尺度であるAssessment of Patient Experiences of Cancer Care(APECC)の日本語版を開発することとした。まず尺度の開発者であるAroraより日本語版作成の許諾を取り、尺度のBack translationを行った。また、APECCの認知的インタビューに関する倫理審査の申請および対象者のリクルートを行った。また、APECCのフィールド調査にについて、様々ながんの診断を受けた経験者を研究参加者とするために調査会社からの募集を用いた研究手順にて、倫理審査の準備・手続きを進めた。認知的インタビューを進めるとともに、フィールド調査に関する研究参加者のリクルート、およびアンケート項目の作成を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初の計画では、令和5年度中に小児・AYAがん経験者のサバイバーシップケアに対するPXを測定する尺度の認知的インタビュー、フィールド調査まで終了する予定であったが、APECCの日本語版作成およびBack translationに時間を要したため、当初の計画よりやや遅れていると考える。
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今後の研究の推進方策 |
小児・AYAがん経験者のサバイバーシップケアに対するPXやPXが影響するアウトカムを測定する尺度の認知的インタビューを令和6年5月、フィールド調査を令和6年8月に実施する予定である。認知的インタビュー、フィールド調査終了後は、統計解析ソフト(NVivo、SPSS、R、AMOS)を用いて、データ分析を進め、その成果を順次、専門誌での論文掲載および学会発表により発表する予定である。
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