研究課題/領域番号 |
22K11072
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
渋谷 洋子 奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (20434962)
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研究分担者 |
川上 あずさ 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (00434960)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 思春期 / 骨肉腫 / 子どもと親 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、思春期に骨肉腫に罹患した子どもと親の闘病のプロセスを明らかにし、子どものセルフケアを高めるケアプログラムを構築するための要素を得るための基礎的研究である。ケアプログラム作成のための要素を抽出するために、子どもと親の双方から、グラウンデッドセオリーアプローチにより、闘病のプロセスを明らかにする。その結果から、子どもの自立・自律を促し、こどものセルフケア;生きていくためにこども自身が自分のために意図的に遂行しなければならない、人間の調整機能を発達させる中で身につける能力と行動を含めた自発的行為(片田,2019)を高めるために必要なケアの要素について検討する。
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研究実績の概要 |
本研究は、思春期に骨肉腫に罹患した子どもと親の闘病プロセスを明らかにし、子どものセルフケアを高めるケアプログラムを構築するための要素を得るための基礎的研究である。ケアプログラム作成のための要素を抽出するために、子どもと親の双方から、闘病のプロセスを明らかにする。 今年度は、治療を終了している骨肉腫経験者を対象に、入院中から初回の寛解導入までどのような気持ちで、その状況を過ごしていたかについて聞き、現在の首尾一貫感(Sense of Cohierence:SOC)との関連について調査を行う予定であった。 倫理審査に申請し、許可がおりたが、調査内容の再考等により調査を進めることができなかった。思春期の子どもと親についての文献検討を行った。 思春期および若年成人のがん患者とその養育者が共有した経験では、AYA患者と養育者(親)の病気認識は互いに異なり、病気の重症度の客観的な医学的指標とも異なり、患者と養育者(親)を個人としてではなく、二人組として対象とする介入の取り組みを推奨する(Juth V,2015)とある。また、FACEのRCTの中で、家族は青年とspiritual beliefを共有しておらず、青年にとっての霊的幸福の重要性を認識していない可能性があるということからも、思春期の青年と親または養育者との間には、ACPセッションを実施するなかでも認識のずれが生じていることがわかる。 米国では思春期のおよび若年成人の若者とその養育者とのコミュニケーションギャップや認識のずれが生じないように事前ケア計画による介入が行われている。日本では、AYA世代がん患者の精神心理的苦痛の緩和を目的として、「AYA世代がん患者の精神心理的支援プログラム」を開発し、そのプログラムについて、臨床実践での運用を行った実践報告がある。思春期のがんの子どもを対象とした介入は報告されている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究計画予定では、研究1のデータ収集し分析を進める予定であったが、アンケート内容の再考と私事理由でデータ収集が実施できなかった。
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今後の研究の推進方策 |
早急に研究1の調査を実施し、研究2のリクルートを行っていく予定である。
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