研究課題/領域番号 |
22K11084
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
西谷 直子 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 教授 (10587009)
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研究分担者 |
榊原 久孝 一宮研伸大学, 看護学部, 教授 (80153873)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 調査の実施 / データの分析 / 調査場所の確保 / サルコペニア肥満 / 生活習慣病予防 / 保健指導 |
研究開始時の研究の概要 |
肥満で通常より筋肉量が減少した「サルコペニア肥満」は、生活習慣病や介護のリスクが高くなるといわれています。そのため若い世代からそのリスクを把握し、生活習慣を改善することは非常に重要です。研究の目的は、就労世代に対して、「サルコペニア肥満」に関する検査や質問紙を実施し、生活習慣病のリスク評価を行ないます。その結果を基に、筋肉量や筋力低下防止に関する保健指導の確立を目指します。筋力を保持増進することは生活習慣病を予防し、健康寿命の延伸に寄与することができ非常に重要と考えられます。
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研究実績の概要 |
今回の研究では、サルコペニア肥満に着目をして、実態把握とともに日常生活習慣との関連を調べることを目的とした。調査項目は、企業や地域の健康診断では実施されていない項目、筋力や筋肉量の測定を加え、サルコペニア(筋肉量が減少する)だけでなく、より介護の必要性や生活習慣病のリスクが増加するサルコペニア肥満に着目した調査を予定していた。サルコペニア肥満は、成人や高齢者に多いといわれているが、その実態はよくわかっておらず、サルコペニアは高齢者に注目した研究が多い。しかし疾病や介護のリスクを予防する観点からは、もっと若い世代での生活習慣との関連を調べ、それを保健指導に生かし生活習慣改善を促すことが重要であると考えられる。そのため研究の調査は、質問紙による食事、運動、睡眠など生活習慣の内容、体組成計を使用した筋肉量、体脂肪率、BMIなどの測定に加え、握力計を使用した筋力の測定を予定していた。2023年6月に予定通り、企業の従業員390名に対してこれらの測定が実施できた。また、同年9月には、地域住民を対象に146名に対して同様の内容を調査できた。それぞれ現在、詳細にデータの分析中である。分析結果の一部は、2024年5月と7月に関連する学会で発表予定である。 今後は、分析した内容など結果をまとめ、調査を実施できた対象者などを中心に報告できるようにする予定である。また関係する保健事業の中で行われる保健指導に役立てていただけるよう、結果を冊子にまとめ、保健師の他、関連職種に結果を報告する予定にしている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の予定通り、2023年に企業で働く従業員と地域の住民のそれぞれの対象者に調査を実施することができた。ただ調査日程と調査スタッフ確保の点で、都合により、当初予定の対象者人数より実施できた人数が少なかった。現在は、得られたデータの分析を予定通り実施中である。
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今後の研究の推進方策 |
研究の調査を実施したデータの解析を詳細に進め、まとめを行う。現場で実施されている保健指導に今回の結果を盛り込んでいけるよう、まとめを行う。そしてまとめたものは、対象者等へ報告できるようにする。また、今後の保健事業の際の保健指導に今回の結果を生かしていけるよう、保健師をはじめとして関連職種への報告を企業及び地域へ実施する予定である。
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