研究課題/領域番号 |
22K11086
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
木原 深雪 九州大学, 医学研究院, 助教 (70515080)
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研究分担者 |
北岡 和代 公立小松大学, 保健医療学部, 教授 (60326080)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2025年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | アルコール依存症 / 感情活用能力 / 自助組織 / KJ法 / 教育プログラム / 教育効果 |
研究開始時の研究の概要 |
近年アルコール過剰摂取者に対し節酒の取り組みがなされているが、アルコール依存症の治療や回復は断酒し続ける必要があることが現実である。しかし、アルコール依存症者は酒を飲んでも飲まなくても感情的な問題を抱え、単に減酒や断酒しただけでは依存症の問題は解決しにくい。アルコール依存症者が断酒を継続し新たな生活習慣を構築するには想像以上の困難が存在し、援助しづらい状況となりがちである。そこで2021年度までの課題において行った調査やプログラム試作品をもとに、さらに調査を行い、アルコール摂取に問題のある人々が感情面の問題を解決するための能力を育成するプログラムを作成し、その有効性を検討する。
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研究実績の概要 |
アルコール依存症の治療や回復は断酒や減酒し続けることを前提として前進する。しかし、酒を飲んでも飲まなくても感情的な問題を抱えるアルコール依存症者は、単に減酒や断酒しただけでは依存症の問題は解決しない。アルコール依存症者が断酒を継続し新たな生活習慣を構築するには想像以上の困難があり、援助にあたる看護職にとっても否定的感情を惹起しやすく、援助しづらい状況となりがちである。 そこで2021年度までの研究においては、アルコール依存症者に特有な感情面の問題を調査し、当事者が感情面の問題を解決する能力を育成するための、アルコール依存症者の感情活用能力育成プログラムの開発を検討してきた。ところが前年度までの研究遂行過程において新型コロナウイルスの世界的流行が起こり多くの人々の生活様態が変化し続け、本年においてもなお感染状況のみならず世界の経済社会的混乱は続いている。アルコールの摂取状況や依存症からの回復には人々の生活の背景となる社会的状況の影響を受けやすいであろう。今後の研究課程においても状況に応じたプログラムの形への変更は常に視野に入れておく必要がある。 本研究においては新型コロナウイルス感染症流行下や社会状況の変化の中でも施行可能な形式のプログラムとはどのようなものかを勘案し、前年度までの研究成果をふまえて今後も実行可能なプログラムに改編する。作成したプログラムの有効性を検討することを目的とした。(感情活用能力emotional literacyとは、自分自身や周囲の人々の感情を把握し、適切に扱う能力を意味する概念である。)
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
依存症のための施設に通い断酒継続しているアルコール依存症者とその支援に関与している施設職員を対象にした調査と文献収集をもとに感情活用能力育成プログラムの原案の検討を行う途中で業務災害に遭い作業を行えない期間が続き当初予定より遅れてしまった。
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今後の研究の推進方策 |
研究遂行を急ぐために、研究補助人員を確保する。
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