研究課題/領域番号 |
22K11089
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
鳥谷 めぐみ 札幌医科大学, 保健医療学部, 講師 (00305921)
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研究分担者 |
粟生田 友子 埼玉医科大学, 保健医療学部, 教授 (50150909)
長谷川 真澄 札幌医科大学, 保健医療学部, 教授 (80315522)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2025年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
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キーワード | 軽症脳卒中 / 再発予防 / ウェラブルデバイス |
研究開始時の研究の概要 |
脳卒中の再発予防は、高血圧や糖尿病、心疾患などの医学的管理、食事や運動など生活習慣の改善など多くの要因が重なっている。再発予防に関する動機づけや行動変容などの介入は実施されているが、再発予防の維持への支援が十分ではなく、健康管理行動を継続することが難しい。そこで、ウェアラブルデバイスや通信機能を備えたデジタル機器を活用し、健康管理をサポートする脳卒中再発予防支援システムを構築する。これらデジタル機器を利用した再発予防支援システムにより、健康行動の動機づけだけでなく、セルフモニタリングの継続などによる再発予防行動の維持に対する効果が期待できると考える。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、高齢軽症脳卒中患者を対象に身体活動量や血圧などのデータをウェアラブルデバイスや通信機能を備えたデジタル機器を活用して収集・管理しながら、健康管理をサポートする脳卒中再発予防支援システムを構築することである。 今年度は、介入評価に使用予定の脳卒中の再発に関するリスク認知尺度の信頼性と妥当性の検証のためのアンケート調査を実施した。パイロットスタディとして4施設に協力を依頼した。調査票は24名に配布し、23名から回答が得られた。(回収率95.8%)。対象者の性別は男性16名(69.6%)、女性7名(30.4%)、平均年齢74.4歳であった。脳卒中のタイプはラクナ梗塞12名、アテローム血栓性脳梗塞7名、心原性脳塞栓3名、その他1名であった。高齢軽症脳卒中患者の再発に関するリスク認知尺度32項目のうち天井効果が認められたのは10項目、床効果が認められたのは3項目であった。I-T相関については1項目が0.3を下まわった。探索的因子分析(重みなし最小二乗法、プロマックス回転)を試行した結果、8因子が抽出された。第1因子は「再発への気がかり」9項目(α=0.951)、第2 因子は「病気のわかりにくさ」2項目(α=0.895)、第3因子は「自身の健康への自信」5項目(α0.829)、第4因子は「病気の程度」4項目(α=0.769)、第5因子は「病気の楽観性」4項目(α=0.765)、第6因子は「生活に不自由していない」4因子(α=0.770)、第7因子は「健康行動の実践」2項目(α=0.596)、第8因子は「健康行動への構え」2項目(α=0.661)であった。尺度全体のCronbach’sα係数は0.818、累積寄与率は84.2%であった。 これらの結果から、質問項目を修正し、本調査を実施し、現在分析中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
再発予防プログラムのプログラム評価時に使用する予定の脳卒中の再発に関するリスク認知尺度の開発がcovid19の影響で遅れていることが影響し、やや遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
今年度は、ウェアラブルデバイスや通信機能付き血圧計などによって得られる歩数や、活動量および血圧などのデータを活用して、タブレット端末に毎日の血圧、運動量、服薬状況、体重などの情報を記録するフォーマットの作成に着手する。これらのシステムや出人に関する助言を業者からのサポートを受けながら実施する予定である。
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