研究課題/領域番号 |
22K11102
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 同志社女子大学 |
研究代表者 |
小松 光代 同志社女子大学, 看護学部, 教授 (20290223)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2025年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 認知症看護 / オープン教育リソース / 本人の視点 / 急性期病院 / 看護師 / 看護学生 / 地域包括ケア |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、看護師と大学教員が認知症看護の研修・教育に活用できる教育リソースを作成し、まずは、限定したクラウド環境等でリソースの活用を試みる。試行後、改善の上、オープン教育リソースとして病院内の研修や看護基礎教育で活用し、その成果を質問紙調査やインタビューを通して評価する。 将来的には、リソースの作成のみならず、病院・地域の看看連携体制の構築や地域包括ケアシステムの推進に貢献できるような規模の拡大をめざす。
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研究実績の概要 |
本研究では、老年看護に従事する者や教育者が集い学習共同体を組織して、認知症看護のオープン教育リソースを作成、それを臨床看護師や看護学生が活用しその有用性を明らかにすることを第一段階の目的としている。 2022年度は、認知症看護オープン教育リソースの作成に向けて、近隣の老人看護専門看護師や認知症看護認定看護師、大学教員等が学習共同体を組織して、定期的に学習会を開催し、臨床の課題を共有するとともに、作成する教材についてディスカッションを行った。教材活用に至るまでのスケジュールを考慮し教材を精選した結果、①認知症の行動心理症状に対する看護、②せん妄の予防と看護、③身体拘束の回避と転倒・転落予防、④意思決定・退院調整の支援をテーマとすることとなり、役割分担をした。これらの教材は、臨床における短時間の研修に活用することを想定し、3~5分の動画を視聴後、グループワークまたは個人ワークを通してアセスメントや看護ケアを検討、その後、解説を確認して、認知症看護の理解や本人の視点を重視した看護実践へつながることをねらいとしている。 今年度中には、①BPSD、②せん妄への対応に関する教材の構成検討、状況を設定したシナリオを作成、動画撮影を終了し、2本の動画教材を作成した。その後、これら教材の解説資料を作成しており、活用に向けた研究的な取り組みについて倫理審査委員会へ申請中である。 また、看護学生を対象とした教材も視野にいれていることから、認知症看護の基礎的な知識やVR動画教材の看護学生への適用に関するこれまでの取り組みを日本老年看護学会にて報告する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
4本の教材を作成予定のうち、2本を作成できているため
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今後の研究の推進方策 |
今年度も定期的な学習会を継続し、役割分担した教材の作成をすすめていく。 倫理審査委員会承認後は、研究的な取り組みをして、教材使用感を確認し、修正を加えオープン教育リソースとして活用できるように精錬する。
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