研究課題/領域番号 |
22K11107
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 産業医科大学 |
研究代表者 |
中谷 淳子 産業医科大学, 産業保健学部, 教授 (60341525)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 遠隔保健指導 / 産業保健 / 産業看護職 / 産業保健活動 / リモートワーク / 保健指導 / 産業看護 / 健康管理 |
研究開始時の研究の概要 |
新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、産業保健活動ではweb会議システムを用いた健康支援が導入されている。産業看護職による保健指導や健康相談、メンタルヘルス不調者への個人面談などの健康支援活動は、在宅勤務の増加に伴う生活習慣の変化や働き方の変化等における心身の健康への悪影響が問題になる中で重要な役割を持つ。本研究の目的は、労働者の健康支援が、必要な労働者により安全に行われるよう、web会議システムを用いた保健指導(以下、遠隔保健指導とする)が多くの職場で効果的に実施されることを目指し、遠隔保健指導実施の促進要因や阻害要因、メリットとデメリット、課題と対策を明らかにし、効果的な方法を検討する。
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研究実績の概要 |
研究目的は,産業看護職による遠隔保健指導の実施状況,実施の促進要因や阻害要因,メリットとデメリット,実施における課題と対策をアンケート調査で明らかにし,遠隔保健指導のよりスムーズな導入方法や効果的な実施方法を検討することである. 2022年度に行った文献レビューにおいて,1.環境上の課題,2.保健指導の効果に影響する課題,3.技術上の課題,4.遠隔保健指導の実施を促進する要因,5.阻害要因などが分かった。 これらの実態をより明らかにするため,アンケートに先立ち産業看護職を対象としたインタビュー調査を行うこととし,インタビューガイドを作成し,産業医科大学倫理審査の承認を得た. インタビューの目的は「遠隔保健指導実施の実態、メリットや効果、デメリットとその対策、今後の課題を明らかにする」ことである.インタビュー項目は,1.個別の保健指導全体に占めるWeb会議システムを用いた保健指導の割合,2.使用しているシステム,3.遠隔保健指導導入時期,4.看護職以外で遠隔保健指導を実施している職種,5.遠隔保健指導を行っている項目(①健康診断結果にもとづく保健指導(事後措置) ②ストレスチェック結果にもとづく面談 ③メンタルヘルス不調者支援のための面談④長時間労働者面談⑤特定保健指導),6.保健指導以外で、web会議システムを利用している産業保健活動①安全衛生委員会②集団への健康教育③健康づくり活動④復職面談⑤職場巡視,7、保健指導によって得られた効果,8.遠隔保健指導で感じるメリットとデメリット,9.遠隔保健指導を行う上での問題点,10.工夫している点等とした.対象者は産業保健活動に従事し、web会議システムを用いた保健指導(健康診断結果に基づく保健指導、特定保健指導、その他の健康相談、など)を実施している保健師とし,10名を予定している.対象の選定がなされ、2024年度に実施予定である.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2023年度中にアンケート調査を実施する予定であったが、前段階であるヒヤリングの準備に時間を要したため。インタビューガイドが完成し倫理審査委員会の承認を得たため,2024年度にインタビューの実施およびアンケート調査を実施する.
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今後の研究の推進方策 |
ヒヤリングを行うための時間の確保が困難であったため、次年度に向け研究協力者を3名得た。今後、ヒヤリングの実施や分析、アンケート調査用紙の作成等で協力を得ることで推進していく。
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